GW後半戦は早々にコケた上に考え事

4月終わりの方は子供たち自身のイベントで終わり、5月の方は家族で出かけようと思っていたのだけど、朝、起きた時からちーちゃんが40℃近い高熱を出したので予定はキャンセル。代わりに「あんまり行きたくないなー」と思いつつも、ちーちゃん本人の希望により休日診療の病院へ行った。
いつもやむを得ずここに来ると人がいっぱいだったのだけど、珍しく空いていた。(とはいえここはいつも手順が遅くてなんでも待たされる)
グッタリしているちーちゃんを抱っこして待っていたら、50代くらいの片足がちょっと不自由そうなおじさんがやってきて、不機嫌そうな口調で受付の人に話しかけていた。
喋り方が不明瞭なのだけど、声は大きいのでヘンに耳に残る。
受付の人がいろいろ調べたり確認したりするたびに不満タラタラで、しまいには行政への不満まで延々と喋り始めていた。
なんだよこのオッサン全然元気じゃん。
ただでさえ待たされる休日診療所で意味不明なクレーム話なんて、周囲の病人にとっては迷惑千万だという空気くらい読めよ。
・・・と思った。
病気のちーちゃんを連れていなかったら仲裁に入ろうかという気持ちだったのだけど、幸か不幸か診察の順番が来て、こちらは平常営業で対応してもらえたので、そのまま終始不満げなおじさんの喋りが耳に残ったまま帰途についた。
世の中にはクレーマーはいる。
誰かに難癖をつけないと収まらない残念な人はいる。
でも、それを病院でやるのって、いい大人がどうなんだ?と甚だ疑問に思った。
それも、通院している病院での診療に対する不満ならまだしも、飛び込みで来た休日診療所で対応できる人が少ない状況で、診療に対する不満じゃなくて行政に対する不満って、なんだよそれ?
医療に携わっている人って、他人の健康を助けることを仕事としてくれている人で、しかもここにいるのは休日に働いてくれている貴重な人だというのに、そういう人たちへの畏敬の気持ちもなく文句だけまき散らして、もし「こういうクレームがあるから対応の体制が整わない休日診療はやめましょう」という流れになったらどうしてくれるんだ?
文句があるならもっと正々堂々と、役所なり正式な問い合わせ窓口で言えばいいのに、あえてこういう場所を選んでやっているのだとしたら本当にクソだと思う。しかも50代のオッサンが。
・・・なんて帰り道で思い出していたら、ふいにひとつのワードが出てきた。
そのおじさんは保険証も持たずにやってきて、受付の人が「自費での診療になります」と伝えたら、
「俺セイホだから」
と言っていた。
その時は聞き流していたけれど、急にその言葉が生活保護のことか?と繋がった。
いい大人が、人生投げ出すとこんな感じになるのか・・・・・・。
こういう人にかける言葉って、ちょっと浮かばない。
忠告するような縁もゆかりもない相手だから気にしても仕方ないのかとは思うけれど、こういう人に生活保護でお金だけ渡して、あとは「触らぬ神にタタリなし」「臭いものにフタ」のような対応を続けていたら、ずっとこのままなのかなぁ、と考えてしまった。
知らないおじさんのその後の人生に興味はないけれど、まだまだ先が長い子供たちには、自分の人生を大事にすることについて、自分なりにちゃんと考えられるように育ってほしいと思う。
でも、そう思うなら、こういうおじさんに何某かの働きかけをして、子供たちが育つ過程でつまずいたときの道しるべになるようなものを探すことも大事なのかな・・・とも、考えてみた。
うーん、でも「考えてみた」留まりだ。やっぱり難しいや。