子供の頃

小学校1年の2学期に転校した。
転校した先でいじめられて、度合いに波はあったものの、中3までイジメは続いた。
イジメの内容は単なる喧嘩の延長から陰湿なものからいろいろだったけれど、その対象になっていた私自身はイジイジジメジメタイプの性格ではなかったので、ちょっと奇異なイジメの展開だったと思う。
私は抵抗するタイプだった。
給食のハンガーストライキとか、授業の時間も無視して学校のどこかに隠れるとか、相手が10人だろうと20人だろうと取っ組み合ったりとか。
アウトローという言葉が当てはまるのかな?
周り中が自分を敵視したり無視したりしても、自分が理不尽だと思うことにはいくらでも抵抗するコだった。
高校に上がってから、小中学校が一緒だった女の子がイジメのきっかけと経緯を彼女なりの分析で教えてくれた。
実は私は斜視で、今はそんなことないけれど、昔は緊張すると左目の焦点が合わないことがよくあって、
「転入してきた日の挨拶の時に、左目が白目をむいていたのをみんなヘンに思ったんだよ。
でも、それ以降は本当は男子にはモテてたよ。でもそれで女子の一部が嫉妬してた。」
つまり、男子は”好きな女の子はいじめたくなる”理由で、女子は”なにあれ?”的敵視でだったわけかい?どちらにしても迷惑な話だ。
その後中学に上がる前後あたりで太り出した私はフツーのイジメも受けた。
まあでも、そんなことはもうどうでもいいんだ。
イジメに遭ったおかげで、集団心理の異常性とか、自分なりの価値観を持つことの大切さとか、グループのしがらみのおかしさとか、面白いもの大切なものをいろいろ見つけることができた。
そして、一人でいる時間が好きになったおかげでいろんな本を読んだり新聞を読んだりする時間もあった。
それから、木登りが好きになった。
大人数で木に登るのは危険だから、一人でする方がいい。
だから、一人で木に登っている分には、私が一人でいることを可哀想だとかおかしいとか思う人が周りにいない。
木に登ると、いつもと違う景色が見える。いつもより気持ちいい風を受けられる。
よくお気に入りのケヤキの大木に登って、ケヤキや風を擬人化して話しかけたりした。
通学路の桜の木に登っていて落ちて、立派だった下枝を1本折ってしまったこともあった。
次の春にはその枝には花が咲かなくて、毎日通学のたびに桜に謝っていた。
次の次の春には花が咲いて、それがとても嬉しかった。
友達には余り恵まれない小中学生時代だったけれど、自分なりに楽しいこともいろいろあった。
たまにまた木登りがしたくなることがあるけれど、もう大人だし体重重いし、無理かなぁ。
でもあの一人の幸せ気分とは違う幸せを娘達からもらってるし、いつか必要があれば、木に登る方法を娘に教えるために登ってみるかな?
・・・いりーさんのところでコメントしたら、なんか書きたくなりました。
我ながら脈絡なさすぎな内容だなー。(^_^;