モンスターの素養?

そろそろ寒さが本格化したこの頃、保育園では以前までは使っていなかった(緊急避難用に置いておかせられていた)上履きが室内での普段履きに格上げされていた。
ちょっと存在感の薄い品物だったので忘れていたのだけど、ちーちゃんの上履きは既にサイズアウトしていたので、以前から(安く売っていたときに買い置きして)あった新しい上履きをおろしてあげたら、ちーちゃんがとても喜んでくれた。
安かったから購入した、特にデザインもなんてことのないモノなのに、そんなに喜ばれるとは。。。
何か小さなワッペンくらいつけてあげれば良かったなどと思いつつも、新しい上履きを月曜の朝に保育園に持っていき、保育園に着くや本人は喜び勇んで履いて走り出していた。
「○○くん、××くん、見て〜♪新しいうわばき〜♪」
・・・ああ、お友達に自慢したかったのね。
そういえば、先日もゴーオンジャー柄のティッシュを持たせてあげたら同じように見せびらかしていたなぁ。
しかし、普通の上履きまでお友達にアピールしようとする様子を見て、親としては
(そんなことまでアピールしてお友達の気をひかなくても、ちーちゃんは十分可愛いから大丈夫だよ)
と言ってあげたい気持ちになった。
・・・のだけど、
ちーちゃんが走っていった方にいた○○くんと××くんはゴーオンジャー遊びの仲間だ。
今朝も既に2人でヒーローごっこ遊びに夢中になっていて、2人ともヒーロー役で悪役がいない状態がつまらなかったのか、駆け寄ってきたちーちゃんを悪役に見立てていきなり叩くと、そのままどこかへ走り去っていってしまった。。。
後に残されたちーちゃんは大泣き。
よもやそんな光景にいきなりチェンジするとは思いがけず、私も先生もその瞬間を見ていたのだけど止めることもできなかった。
慌てて私と先生でちーちゃんをとりなしつつ、先生がちーちゃんを抱っこして、走り去っていった男の子を叱りにいった。
仲良くしに行ったのに、いきなり叩かれるなんて、そりゃあ悲しいよねぇ。。。
しかもその後さっさと逃げちゃうから、私も仲裁も叱ることもできなかったのが無念だった。
子どもの遊びとわかっていても、この状況には正直ムカついてしまった。
いいか、がきんちょ!
ヒーローはそんな卑怯な弱いモノいじめみたいな戦い方はしないんだ!
その戦い方はそれこそ悪役怪獣の周りで「キェー!」とか叫んでいる戦闘員そのものだ!
そんな遊びはゆるしませんぞ!

・・・と思いつつ、それを諭すのはここでは保育園の先生の役目であり、実際先生はそうしてくれていたので私は先生が仲裁する様子を見ていただけだったのだけど、その後、バツが悪そうにちーちゃんと私を見た相手の○○くんに笑顔で
「仲良く遊んでね〜」
と声をかけたのだけど、ちょっと怖がられていたかも知れないリアクションを感じてしまった。
・・・目が笑ってなかったかも、自分。
しかし、やっぱりもしちーちゃんがこの先もっと大きくなっても、ああいう場面があったらちーちゃんを守りたくなるだろうと強烈に思った。
人の親になったら、きっと誰だって大なり小なりどこかに親バカ要素を持っているものだろうとは思っていたけれど、その熱源を自分でちょっと実感する出来事だった。
世にいうモンスターペアレントにはなりたくないとは思うけれど、なろうと思えばなれる素質はあるなぁ・・・と、ちょっと考えてしまった。