我慢と後悔はキライです

私が普段よくロムっていて、時には投稿もする育児系掲示板があるのだけれど、そこであるママさんのお悩み事が投稿されていた。
彼女は、ママさん同士でサークルを結成してママであるがゆえに持つ悩みを共有して解消するための活動の一環として、
「ママが個人としての時間を持てるように、メンバーの一人の子供をみんなで一時預かるシステムを作りたい」
と提案したら、いろんな反論をいただいてしまったとのこと。
そのやりとりの一例が以下のとおりだ。
”「私だってエステとか美容院とか行きたいよ。趣味も多い方だったし。でも子供を預けてまでそれを優先したいとまでは思わない」
って言われて、
「子供がいたってそういうやりたいことを出来たらもっといいと思います。母親だからってガマンしなきゃならない環境や心理的抑圧みたいなものを問題に感じる」
って言ったら、
「ガマンしてるわけじゃないんだよ。ただ子供と一緒にいたいだけで、皆べつにガマンしてるわけじゃないんだよ。ガマンって思うからガマンなんじゃない?」って・・・。”
これを読んで、私はハハーンと思ってしまった。
反論をしてきたこの女性は、多分いつも
「ガマンって思うからガマンなんじゃない?」
と自分に暗示をかけながら暮らしているんじゃないの?・・・と。
それで、自分が普段目をそむけて存在していないと思い込んでいる問題に対して正面から取り組もうとしているママさんの存在に、何か噛み付きたくて仕方なかったのではないのだろうか?
ハッキリ言って私は、ガマンはしたくない。
エステも美容院も趣味も行きたければ行くし、やりたければやる。
そして子供と一緒の時間も大切にする。
全部欲張ってやろうとすれば無理があるのは当然だけど、無理になる手前まで粘って欲張ってやるつもりだ。
そしてできれば、自分のやりたいことと子供の世話が相反する関係にならないよう、子供と一緒に楽しめるイベントを見つけて、それを趣味にできれば嬉しいなって思っている。
だって私の人生だもん。
私が楽しくない人生を送る気なんてサラサラない。
子供のために自分を犠牲にするなんてイヤだ。
それは決して子供をないがしろにしても構わない・・・という意味ではない。
子供は、親を見て育つ。私がちーちゃんを手元において育てたいと思っている限り、私の人生は逐一ちーちゃんに見られていることになる。
でも、その私の人生が楽しそうでなかったら、ちーちゃんはどう思うんだろう?
優しいコに育ったら、
「ママは私のために我慢して生きているんだ。ごめんなさい。」
と思われてしまうかもしれないし、シビアなコに育ったら、
「結婚して子供を育ててると人生つまんなくなるんだなあ。じゃあ、私は結婚しないor子供はつくらない人生送ろうっと。」
と思われてしまうかもしれない。
自分の子供に自分の人生を見られた時に、
「こんな風にはなりたくない」
とは思われたくないのだ。
「自分は幸せ!」なんて自己暗示ではなく、心から人生を楽しむ方法を見出して、それを子供に見せながら育てて、訊かれればその方法を教えてあげられるようになりたいと思う。
そんな私自身は、自分の母に対してそれなりに疑問を持ちながら育っていた。
働き者で基本的には明るい性格なのだけれど、カッとし易くて話が論理的でなくて、見た目はオバサンそのものな母を見ると、
「できることなら、自分は理知的で身奇麗な女性として歳をとりたいなあ」
なんて思っていた。
しかし、母が働き者であった理由は「子供が3人いた」「両親が寝たきりで介護&医療費が大変だった」「夫の会社が一度倒産した」などいろいろあり、そう成らざるを得なかったことも同時に理解していた。
そして、自分は母とは違うタイプの女性になりたいと思ってはいたけれど、自分の母は本人なりに実は結構満足していることも解っていた。
もともと「やりたいコト」をやるためにはお金と時間が要る。
それがない時点で既に細かい事情は抜きで、ガマン以前にできないものはできないのだ。
でも、母は自分がただ貧乏で忙しいだけのつまんない人間じゃなくて、自分の働きが家族の為になっていて、自分が家庭の中で母として大きな役割を持っていることを楽しんでいたのだ。
母はどこかヒロイン願望のある人なので、逆境にあってもそれが却って自分の人生を劇的にしていることを半分楽しんでいたと思うフシもあるし、あと、余談ではあるけれど、母のヒロイン願望に釣合いの取れる程度に父はカッコ良かったから、この舞台に満足できたんじゃないかと思う。
・・・・・・
もしうちの父がオッサン臭全開のはげちょびんだったら、家庭崩壊してたかなあ?(^_^;
まあ、そんな母で、現在はとてもゆとりのある老後生活に入っていったので、あとは私達子供がヘンな問題を起こさなければ結構幸せなんだとは思うのだけど、私自身は母とは違うフィールドで幸せを見つけたいと思っている。
・・・とにかく、なんか話がダラダラ長くなったけれど、私も母親として、子供に幸せを教えてあげられるようになりたいのだ。
だから、心を病んでしまいそうなガマンはしない。きっとそれは最終的には家族のためにもなると思うし。
そして、家族みんなでお互いガマンはしないで何でも言って、喧嘩もして、それと同じだけ仲直りもしながら一緒に暮らしたいと思う。
あ、最後に、私はサークルを作りたいと思った彼女の気持ちには賛成なのだけれど、現実問題としては子供を預かるシステムについてはやや不賛成だ。
有志で行うコトにしては、ちょっと責任が重いように思えるからだ。
事情があって身内の人間や有料の育児サービスでのサポートを受けられない人達の為に援助の手があるコトは大切だと思うのだけれど、やはり小さな命を預かるからには、仕事としてきっちりまっとうしてくれるトコロに子供を預けたい。
抜本的な解決方法としては、国や自治体が子育てをひとつの公共事業として取り上げて、本格的に対応策を練るのがイチバンなんだと思うのだけれど、それを始めてもらうには偉い議員さん達に古い家庭観を見直してもらう必要があるんだろうな。
近頃「少子化対策」をあれこれ叫んではいるみたいだけど、その原因の根本をちゃんと見抜いていない限り、これはまだ遠い話なのかなあ・・・。
なので、neverさんが自分でできることを何かやりたいと思う気持ちはすごく解るし応援します!(<掲示板の方のお名前)
お母さんのためであり、子供のためであるコトだから、紆余曲折することはあると思うけれど、いい答えを見つけることは諦めずにお互い頑張りましょう♪