ちーちゃんの食事

1歳を過ぎたあたりから、ちーちゃんが大人のすることを真似ることがチラホラあった。
毎日ちーちゃんにご飯を用意して食べさせているけれど、手づかみできない食事は当然私がスプーンやフォークなどを使って口まで運んでいる。
ちーちゃんはそれも真似できるようになったけれど、きちんと食べられる状態で口まで運べるのはまだ2割くらい。それも半分は食べる為というよりも遊びのような感じで気まぐれなので、まだまだ本人に任せられる段階ではない。
けれど・・・
今日も用意したシチューをちーちゃんに食べさせていたら、食事用に使っていたスプーンをちーちゃんに奪われてしまった。
まあよくあることだし、本人の練習用にそのままそのスプーンは握らせてあげて、私は改めてフォークを持ち出して食事を続けた。
ちーちゃんは自分のスプーンからも私のフォークからもしばらくはご飯を食べていたのだけれど、ある時丁度上手にスプーンにシチューをすくうことができ、そのスプーンをじっと見つめていたかと思うと、ふいにそれを私の口元に差し出した。
「え?食べていいの?」
と聞いて、反応を確かめた上でパクッと食べて、
「おいしい〜。ありがとうね。」
と話しかけると、ちーちゃんが満足そうに笑った。
そしてまた不器用ながらもなんとかご飯をひとすくい取り、再び私に食べるよう促した。
もう一口食べてちーちゃんにお礼を言うと、ちーちゃんは嬉しそうにまた笑った。
しかしこれはちーちゃんの食事だから、ちーちゃんに食べてもらわないと。
私もちーちゃんにフォークを差し出し、ちーちゃんも食べた。
するとまたちーちゃんがスプーンでご飯をすくった。しかし今回はご飯はこぼれて、ご飯粒が2つ残っただけになってしまった。
それも食べさせてもらってお礼を言うと、またニコニコ笑うちーちゃん。
うーん、可愛い♪
その調子でシチューがなくなるまで二人してご飯のあげっこを続けた。
なんだかラブラブカップルみたいなコトしちゃったけれど、ちーちゃんのスプーン使いもなかなか上手になってきたし、また、こんなに小さいのに誰かに何かをするという行為をちーちゃんが実践できたことがとても嬉しかった。
旦那さんには悪いけれど、これからはやっぱり私はお夕飯はちーちゃんと同じ時間に済ませちゃおうかな〜?