「ディープ・ライジング・コンクエスト」を観た!

ジョン・バロウマンに注目している今日この頃、何気に探してみようとレンタル屋さんで気にし始めたらすぐに見つかったので、早速レンタルしてきて観てみた。
深海で生息していた古代生物である巨大ザメがアメリカ西海岸(多分メキシコ寄り)に出没し、それにいち早く気がついたビーチの保安員(ジョン・バロウマン)と古生物学者の女性が協力してサメ退治に奔走するお話。
して、その感想は・・・・・・
うはははははははは♪
ステキっ!まさにB級だぁ〜っ!

前半はともかく、後半は笑いっぱなしだった。
まず、全編にわたる映像の作りは、ちゃっちーの一言に尽きる。
CGなんてどこぞのアマチュアがものの試しにチャレンジしてみただけかというくらい
あまりに雑なので、これは敢えて狙って雑にしてるんじゃないかと疑いたくなるくらい
ストーリーも
ただ、雑なわりには大筋では工夫や趣向が凝らされている。なので、この雑さ加減も私にとっては「B級だから」と笑い飛ばせる範囲のもの。
かえってこの雑さ加減が潔くて気持ちいいくらいだ。
細かく内容をチェックすると、まず、前半はビーチの様子や主人公とその仕事仲間、そして主役のサメ君の出番などの描写がメイン。
ビーチの様子は軽いエロと退廃ぶりを振り撒いていて、「13日の金曜日」でジェイソンが殺したくなるような客が多い。
でも、ジョンの仕事仲間達はみんなそこそこのナイスガイが集まっていて、ジョンは終始にこやかでイイ男ぶりをこれまた振り撒きまくっていた。本当に、ただひたすら笑顔って感じで、こんなに演技の幅が狭くて大丈夫か?と思うくらい笑顔ばっかりだった。
それが、ビーチ周辺で実際にサメの被害者があれこれ出てき始めた辺りから、今度はシリアスな演技が入り始めてちょっと安心した。
特に、ボートの中でサメと対峙した時の顔で、とっても情けない表情が一瞬混ざっていて、これがまたちょっと私のツボをくすぐるものがあった。
しかし、基本的にはこの主人公、仕事は真面目な方だし友人ウケもいいし正義感もあるいい男なんだけど、ノリが軽い。まあ、B級映画だからいいか。
ちなみに若干濃い目のエッチシーンあり。これもやや唐突なシーンでちょっと戸惑ったけど、私的には「ああ、ジョンが女性を相手に頑張ってる」と応援したくなった。
でも本当に、そんなエッチする程2人は惹かれあっていたのかい?と疑問はあったのだけど、いい男だから目ヂカラで口説き落としたのかもしれないということで許そう。それを許せるのはトム・クルーズと(若き日の)アントニオ・バンデラスジョニー・デップとジョン・バロウマンまでだな。←とっても私的見解
それから、後半の話の展開がまた大胆だ。
彼らの真面目な議論はいいとしても、その計画は、一般的には”企業テロ”と呼ばれるモノではないかと思ったんだけど、どうなんだアレは?とはいえその企業もまあ、多分どっちにしても近々破綻するんだろうけど。
そして、クライマックスであるクルーザーでのパニック。お客さん、ウェイトレスさん、なんでそんなに海に落ちるんですか?
おかしいよっ!可笑しくて笑えるよっ!
そしてオッサン、
「平服は俺だけか」
いいっ!そこでジョークを飛ばすセンスが愛しいぞっ!
詳細の状況を書くとネタバレなので書かないけど、私にはツボだった♪
そして何より見逃しちゃいけないのが、サメの映像!!!
雑!
雑なんだけどインパクト大!!!
まるで4コマ漫画の強烈なオチのようにわかりやすい!!!
こういう雑さ加減は笑いになるので許せる♪
このインパクトは実際に見ないと理解してもらえなそうなんだけど、感覚としてはいきなり落とし穴に落ちた時の驚きに近い。
背びれの映像はとってもショボイ(ハリボテ感たっぷり)し、登場までの時間は全然もったいつけないし、人間との絡みのCGは面倒だったためかちゃんとしたものは殆んどなくて人間/サメ/血のカットを混ぜてごまかしてばかりだけど、巨大ザメががばっと口を開ける瞬間は絶対見逃しちゃいけない!
そこには笑いが待っているから!!!
それから、映画ファンの私が見ると、この映画の中に他の映画のシーンを彷彿させるものがいろいろあって、それがまた楽しみでもあった。
ミミック」とか「サイン」とか「タイタニック」とか「13日の金曜日」とか、もちろん元祖「ジョーズ」とか。。。
前半のストーリーのダルさ加減がなければDVDを絶対買っちゃうくらいの名作と言いたいところだったけれど、少しだけ辛く減点して、私の評価としては75点!
仕事で疲れきっていて息抜きに笑える映画が観たいと思ったとき、ビールとおつまみを用意してこのDVDを観たら多分最高だと思う。
いい男とツッコミどころ満載の映像と笑いが待ってるぞ!

ディープ・ライジング-コンクエスト- [DVD]

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