花にまつわる思い出

ナッパさんのブログをぼよ〜んと読んでいて、花が欲しいと思った。
花っていいよね。
なんだか華やぐし、時には労られたり励まされる。
今までで特に思い出深い花は2つ。
前の結婚の時にブーケとして使ったガーベラと、新婚旅行の時に部屋のベッドを飾った名前のわからない南国の花。
あの結婚式〜新婚旅行は散々だった。何もかもがダメだったとまでは言わないけれど、
「花嫁って、もっと幸せな気持ちになれるものじゃないの?」
と愚痴を言いたくなることが沢山あった。
それでも、花屋さんに勤めていた友人が作ってくれたガーベラのブーケはとても美しくて、そのまま新婚旅行に連れて行った。ガーベラは帰国までの約一週間、美しさが衰えることなく私のそばにいてくれた。
それから、ベッドの花。
新婚旅行の行き先はモルディブだった。
ダイビングが好きな新郎の希望で決めた行き先だったのだけど、季節はまだモンスーンで、現地の天気は雨混じりで少し寒いくらいだった。
ダイビング未経験の私が潜れる天候ではなくて、新婚旅行だというのに夫婦別行動で彼だけ船でダイビングポイントへと出掛け、私は近くのビーチでシュノーケリングをしてみたものの、遠浅で岩などもない、曇り空の下の海は寒くてつまんなかったので、早々に部屋に戻ってベッドでゴロゴロしてた。
その時、突然人が訪ねてきた。部屋係の現地の人だった。
多分、普通のお客さんならどこかに出掛けていていない筈の時間帯で、誰もいないだろうと思って掃除をしに来たらしい。
私の方は片言の英語で挨拶して、ここに一人でいる言い訳を「ハネムーンで来たけど、ダイビング出来ないから一人で休んでたんです」と言った。
でもちゃんと話が通じたかどうかわからなかった。相手は無言で頷いただけだったから。
でも、夕食のあと部屋に戻ってみて、ちゃんと話が通じていたことがわかった。
ベッドいっぱいに花か敷き詰められていたから。
もともとこの旅行は(ケチな元旦那の裁量で)格安の普通のパック旅行として申し込んでいた。ハネムーン用のではない。
だから、ホテルに着いて最初の夜には花はなかった。
2日目の夜になって初めて登場した花。
元旦那よりも先に、私を新婚旅行の花嫁らしく扱ってくれたのはホテルの部屋係さんだった。
なんだかとても嬉しかった。
ちなみにモルディブだから部屋係の人というのは当然イスラム教徒の男性である。
あまりよく知らないお国柄だったのだけど、こんなところで心遣いのおもてなしをしてもらえるなんて予想外だった。
ちなみに帰る時にはなぜか元旦那はスルーの状態で、私だけがホテルの人から握手を求められた。私、何かしたのか?
とにかく、あの花達(と、その贈り主達)は私に優しかった。
そのうちまた、そんな花をもらったり贈ったりしたいなぁ。。。
……この話、ダブって載せてないよね?f^_^;