成長に戸惑う

夏らしく暑い日が続いた今日この頃、ちーちゃんとゆーちゃんのトイレトレがなんとなく軌道に乗りそうな気配になってきた。
ちーちゃんの方は、一時期は
「トイレきらい!おねえさんパンツいや!」
と叫ぶほど頑なになっていたのだけれど、保護者会で話をして以降、園でも意識的に促してくれているのか本人が急に気にし始めたのか、時たま思いつきのように積極的に自分から
「トイレ行くーっ♪」
と言って、トイレで実際におしっこができる回数が増えた。
ただ・・・なぜかウンチは未だそうならず。
逆にゆーちゃんの方は、こちらが特に薦めたわけでもないのにトイレに行きたがることが多く、そしてそれは空振りのことが多く、夜に寝かしつけの最中に行きたがったりするのでイラッとすることもあるのだけれど、なぜかウンチの成功率が高くなっている。
ちゃーんときばって、
「出たっ♪」
と嬉しそうに言う。
このトイレトレの状況が多分、1人目の難しさと2人目のラクさを端的に表わしてる感じなのかなぁ。。。
まあ、おそらくさほど遠くないうちに、ちーちゃんのオムツ卒業は実現するだろうと思うのだけど。
今回、つくづく自分はちーちゃんのトイレトレに失敗したと思う。
焦らない、という点では全くオッケーだったのだけど、焦らな過ぎて時期を逸してしまった気がする。
なんとなく生活習慣のひとつとしてちーちゃんが自然に身につけてくれるタイミングとしては、3歳になる前あたりまでだったんじゃないかと思う。けれど、3歳を過ぎてしまったちーちゃんは、自分のしたいこと(遊びとか)を優先したいという気持ちをしっかり持つようになっており、近頃の紙オムツはその要求に耐えられるくらいにおしっこをガードしてくれるので、ちーちゃん本人が
「トイレ行かなくてもオムツがあればいいじゃないか」
と思って開き直ってしまったように見える。
ちーちゃんが成長したことによって、本人なりにそういう合理的な考えを見つけてしまったことが、トイレトレを停滞させる原因になってしまったのではないかと、私自身反省している。
トイレトレは焦らない方がいいと今でも思うけれど、とりあえずお漏らし覚悟で普通のパンツをはかせることについては、3歳近くになったら習慣化させる方がいいのかもしれない。
それから、このトイレトレのことも含めて、ちーちゃんはここ数ヶ月でどんどん心や頭が成長していると感じることが増えた。
会話がきちんと成立するようになってきた。
怒られたらその内容に合った反応を返すようになった。
記憶力がしっかりしてきた。
それを感じるにつれ、私自身の母親としての接し方に、ちーちゃんに対して対処療法的なやり方ではなく根本的な部分を意識したやり方をする必要が出てきたな、と思うようになった。
例えば、何かちーちゃんが危険なことをやろうとした時に、とりあえず反射的にちーちゃんの動きを止めるために「ダメ!」と怒鳴るとか実際に体を抑えるとかするのではなくて、
「ちーちゃん、駐車場は車がいっぱいだから、よそみしたりチョロチョロしてちゃダメだよ」
「扉は人が出入りする場所だから、扉で遊んだり立ち止まったりしてちゃダメだよ」
と言い聞かせて、本人が危険を意識する気持ちを持てるようにしないといけないと思うとともに、私や周囲の大人が「結果的にちーちゃんの為になっていることを教えている」という信頼をちーちゃんから得られなければ、もう「ダメ」の一言ではちーちゃんは納得してくれないと感じるようになった。
それは、私自身が大人としてちーちゃんやゆーちゃんや、そのお友達やそのお父さんお母さんや、保育士さん達や近所の皆さんに対してどう振舞うべきか、という課題に本気で取り組まなければいけないことでもあり、真面目に考えはじめると、結構重い課題だなぁ・・・と思う。
最近、ちーちゃんがこんなことを言った。
「ちーちゃん、保育園でママを待っていたの」
うん、ありがとうね。
そう言われて、改めてまた母親として考えてしまった。
ちーちゃんが保育園でお友達と一緒に遊ぶことは、本人にとって有益なことだと思う。
また、私自身が働いていることも有益なことだと思う。
でも、ちーちゃんにとって、保育園は基本的にやっぱり「ママを待つ場所」なのかな?と思うと、やっぱりあまり仕事仕事せず、なるべく早く迎えに行ってあげることが大事なのかな・・・と考えてしまう。
私が仕事をするのは、経済的な理由も大きいし、私の生き方の基本として自活する能力を劣化させたくないという気持ちからだ。
ただ、実際問題として、今の私が今の生活のバランスを保ちつつ正社員としてやりたい仕事を目指してそれに就くことは難しく、程ほどの仕事をするためにちーちゃんを待たせるのはどうなんだろう?と思ってしまう。
正社員になることについてはいろいろ考えてはいるのだけれど、基本的に子育てしながらでは難しいと自分では思っている。
本気でその仕事に打ち込みたいと私自身が思い始めたら、残業だって休日出勤だってしたいと思うタイプだし、今の年齢から正社員になるのならば、そのくらいの働きぶりでなければ認めてもらえないように思える。また、今の時期は正規雇用した人間に対してはそのくらい要求が高い企業が多い。
けれど、子育てをしながらソレは、難しいと思う。
都合のいいことを言えば、それなりの水準以上働いたら「正社員としての待遇を保障する」会社があれば良いのだけれど、今のところそういう会社は見当たらないorそれは長期間在籍した社員でなければもらえない権利になっている。まあ当然だと思うけど。
そんな、自分でさえ迷いながら働いている状況を、いつかちーちゃん達に納得してもらえるようにしないといけない。
もちろんお金の大切さを理解するようになれば、ちーちゃん達もそれなりに働くことのメリットを理解するようになるとは思うけれど、私が彼女達に働くことの意義をきちんと伝えられなければ、うっかりすると「お金のために寂しい思いをさせられている」「お金の為に働かなければ生きてゆけない」という偏ったメッセージを与えてしまうかも知れない。
まだ、今はそこまで心配しなくてもいいとしても、ちーちゃんが小学校に上がるのは3年先で、子どもの成長や仕事で3年というのはさほど長い話ではない。
その頃までには、私にとってもちーちゃんにとっても納得できる・納得させられるワークバランスを見出して、できることならばちょっとくらいは自慢できるような仕事ができるようになりたい。
ちーちゃんが成長してゆくのを見るにつけ、私自身も、大人として成長しないと、と焦るこの頃だ。