「崖の上のポニョ」を観た♪

近頃ちーちゃんが保育園でエンドレスに「ぽにょ」の歌を歌っているらしい。
旦那さんの歯の詰め物がとれてしまったから、急遽土曜午前に歯医者に行きたくなったらしい。
実家の母が買い換えたばかりのPCの扱いに困っているらしい。
・・・という状況を総合的に考えて、今日は朝から映画「崖の上のポニョ」を子ども達と実家の両親とともに観に行って、その足で実家へ行ってPCの作業に取り組むことにした。
なんかまた”賛否両論”なんて評判になっている作品だったのだけど、私的には花マルでした♪
もともとちーちゃん達の映画館デビューに合う作品を・・・と思っていたので、やたら刺激的過ぎず、難し過ぎず、美しくて可愛らしいキャラクターと画に仕上がっている、お誂え向きな内容で良かった。
もとは人間だった父親と、海の女神様との間の子ども(きんぎょ風の半魚人の女の子)が、好奇心で陸地へ迷い込んで、そこで出逢った男の子を好きになって人間になろうとするお話。
基本のストーリーはそんな感じ。とはいえ、主人公である男の子と女の子が5歳あたりの設定なので、恋愛話という程の物語ではなく、ストーリーは今回は正直どうでもいいと思う。うーん、なんというか、ポニョの冒険を通して、海のステキさとか、親子のあたたかさとか、そういうものを伝えてくれる作品だったと思う。
物語の舞台となる起伏の激しい地形の港町はキレイで活気があって素敵なのだけど、海は美しい景色も汚れた景色も出てきて、人間だったのに海中で暮らすようになってしまったポニョのお父さんの思いと相まって、ちょっと切ない雰囲気もあった。でもそのへんに(映画の客層にいる)小さな子どもが気づくのは、あと数年先なんだろうな。でもそれが息の長い名作になる要素なのかも知れない。
それから、ポニョが強力な魔法の力を身につけて人間の男の子に会いにゆくシーンは嵐の描写になっていて、うちの娘達が2人とも泣く程の迫力のある大波がザバザバなんだけど、その波の上をとても楽しそうに走ったり、願うこと(物を大きくするとか)をすぐに実現させてしまえるポニョの魔法の無邪気さと空恐ろしさに「子どもらしさ」の本質が描かれていたと思う。そして、それらを普通に親としての愛情で見守ってあげるポニョの両親と男の子の母親の優しさが、なんか、いいなぁ、と思った。
私も、ああいう親としての懐の広さを身につけることができたらいいんだけどなぁ。。。
でもどうかな、単純に想像してみて、例えば、ちーちゃんが好奇心で宇宙へ行って宇宙人の男の子に出逢って好きになったから「ちーちゃんも宇宙人になる!」と言われたら・・・止めたくなりそうだ。(笑)
多分、ポニョのお父さんと同じリアクションに出て、もしかしたら、5年くらい時間をかけたらポニョのお父さんと同じ結論になれたりするかなぁ・・・?(^_^;
私の個人的評価は、70点!
自分の需要に合っていた部分もあってこの評価なので、人によっては確かに評価は分かれるかも知れない。
ちなみに、我が家の2歳児と3歳児の反応は、
「こわかった」
でした。(^o^;
でも、ちーちゃんの方は、
「でも面白かった」
とのこと♪
多分、4歳以上なら問題なく楽しめるかと思われるし、2〜3歳でも自宅でDVDで観る分には全然オッケーな作品だと思う。
あ、でも1点だけ。
あの、可愛らしい主題歌は劇中では使用されず、エンドロールで流れてました。(私のチェックミスだったらすまんです)
せっかくあれだけ可愛くてインパクトがあるんだから、どこかのシーンで使って欲しかったなぁ・・・と、そこだけはちょっと残念に思った。