気になる本

読んでいないのだけど、文庫本が出たら買ってみようと思ったので、とりあえずブログに残しておきます。

我思うゆえに我あり 死刑囚・山地悠紀夫の二度の殺人

我思うゆえに我あり 死刑囚・山地悠紀夫の二度の殺人

光市の殺人事件で実名を出しての書籍出版騒ぎがあって、似たような時期にこちらの本が出たために引き合いに出されていて、レビューを読んでみてそそられました。
性善説を私はどちらかと言えば疑っているのだけど、ただ、どんな事柄にも原因があって結果があるものだと考えています。
だから、誰かが罪を犯すまでの過程には相応の何かが起きていて、それを知ることができるのならば、もし万一自分や自分の周囲に災いが起きたとしても、ただ怒ったり嘆いたり恐れたりするのではなく、正面から立ち向かうことができるのではないかと考えています。
この本は、一人の死刑囚の犯罪の起源に触れる内容になっているのかな?という期待から、重そうではあるけれど、一度は読んでみようと思った次第でした。
(「さまよう刃」もわりと最近気にはなったのだけど、フィクションで重い気持ちになるよりは、ノンフィクションの方がまだいい・・・なんてヘタレなことを考えてしまったのでした^-^;)
あ、ちなみにこの本を見つけるきっかけになったやつの方ですが、なんか、「筆者の力量不足」という趣旨のレビューをいくつか見つけた時点で興味を無くしました。
ああいうデリケートな話を扱うからには、力量不足じゃダメだと思うんだよなぁ。。。
本気で彼に対する死刑支持の声に異を唱えたくて本を出すのであるならば、いろんな人達と多角的に論議を交わして、その上で磨き上げられた視点でちゃんと書くか、力量不足のままの筆者が書くよりも、もっと力量のある人に取材ノートを渡して委ねる方が良かったのでは?と思ってしまう。
筆者本人にそのつもりがなくても、実際にこの本はタイトルと訴訟ネタ以外はちっとも話題になってないことからして、筆者の売名とちょっとした印税以外に特に実のある結果は残していないように思える。
・・・なんて言ってみたものの、どちらも読んでいない本の話でむやみに語り過ぎている自分も、あんまり感心できないよな。
単行本・・・高いんだよなぁ。
今度ブックオフに行ったら探してみようっと。(いい本だったら最低半年は見つからないか?)