「アバター」を見た

Avatar (Score)

Avatar (Score)

うん、面白かった。映像もキレイだった。サム・ワーシントンも良かった。
・・・ということで、70点。
是非映画館でどうぞっ!
と、なんだかあっさりした感想で恐縮なのだけど、これ以降の細かい感想はネタバレに近い個人的な小言になるので悪しからず、ご了承のほど。。。
70点の内訳は、ほとんどが映像の美しさとサム・ワーシントンシガニー・ウィーバーに対する賛辞である。
重力が地球よりも軽くて、地球のそれとはちょっと違う能力を持った緑が豊かに茂る星「パンドラ」。
巨大な樹が空高くそびえていて、その中で暮らす”ナヴィ”と呼ばれる人々がいて、髪?の先にある触覚のようなものを使って他の動植物とコミュニケーションをとることができる。
そんな異星の美しくて不思議な世界観を3Dだからこその繊細な描き方がしっかりできていて、それはもう、とても素晴らしかった。
が、他の点ついては、「うーん」という感じ。
まず、正直言って脚本が好みではなかった。
あれだけ美しい星が舞台なのに、戦いで決着をつけるという話で終わってしまったことがガッカリ。
しかもそれがフル装備の海兵隊&重火器vsインディアンみたいな戦力差で、それでも戦おうと主人公が煽っちゃうのってどうなんだ?
そしてその後主人公はどう生きてゆくのだろう?という、エイリアンとの共生という大きなテーマの結末が見えないまま終わってしまったことがまたガッカリ。
こういうガッカリの仕方をしてしまうのは宮崎駿マクロス(笑)的展開を好む私ならではの感想なのかなぁ・・・?
でも、「コクーン」や「E.T.」を生み出したアメリカなら、そういう脚本をイメージできる製作者もいたかもしれないと思いたいなぁ。
で、そういう脚本での不満があったので、上映時間が長かったことがちょっと不満。
それから、これについては本当に個人の問題の話なのだけど、たぶん、もともとが斜視で普段から右目だけでモノを見ている私には、3Dはあまり意味がなかったっぽい。
上映が始まって、最初に映像が出てきたときに館内から「おおっ」というどよめきがあったのだけど、私はそれを聞いて「えっ?何っ?どうしたの?」と思ってしまった。
予測の話ではあるけれど、一般的な人は通常2つの目で見た視覚情報を脳が立体的な情報としてまとめて認識しているのだろうけれど、私の場合は右目の情報しか伝わってこないから、その立体感は他の人の半分くらいしか伝わってこないということなんじゃないかなぁ。
かと言って全然普通の映像と変わりないというほど立体感が伝わらないわけではなくて、私もやっぱりあのメガネを掛けないと映像がぼやけ気味に見えてしまうのでちゃんとメガネを使ったし、座席がやや前にあったことで「あー、こういう映画を観るときは前の席は疲れるからNGだなぁ」なんてことを思った。
きっと両目できちんとあの映像を楽しめた人だったら、脚本うんぬんなんて二の次で楽しめる映像のクオリティで、そういう評価があってこの興行収入を誇るまでになったんだろうな、と思う。
・・・ということで、今回はホントに私だからこその感想と思われる内容なのでした。失礼致しました〜。