削除するかもしれない政治話

政治の話をブログでするのは気が引けるのだけど、今日(7/13)むしょーに釈然としない気持ちになったので、アップしてみることにした。
私が今回の参院選で投票をしたのは神奈川の選挙区だった。
このぐちゃぐちゃな政治状況で、「この候補者ならば!」と確信して投票したいと思う相手は正直いなかったのだけど、ただ、今回ハッキリと、某法相については「落選してほしい」と思っていた。
理由は所属政党が消費税うんぬんを言ったからではない。消費税に関しては景気対策とセットで示されていないことが不満ではあるけれど、導入せざるを得ないという流れについては納得はしているから、それはいい。
落選してほしいと思った理由は、彼女が自分の信条を理由に死刑を執行しない法相だからだ。
今の日本の司法制度や行政には、今の日本の法律に照らしてみて「死刑」が妥当と思われる人間に対して効果を期待できるような犯罪防止や更生のためのプログラムや、死刑に代わる処罰の手段は見当たらないと思う。
彼女が自分の考えとして死刑に反対するのは勝手だけど、法を維持するための機関である法務省の長が、自分の信条を理由に法の執行を妨げるのは職権濫用ではないのか?とずっと疑問に思っていた。
私自身としては、そういう人に法相の仕事はやってほしくない、その仕事から降ろすための手段が参院選での落選ならば、是非そうなってほしいと思っていた。
しかして結果は落選。
正直嬉しかった。
でも、とりあえず本人は続投するらしい。(辞任を申し出たと言っても慰留されて残る程度なら未練タラタラだったということでしょう)
そして、首相も
「法曹出身で大変、適任者だ」
と語ったのだそうで。
民意をここまであからさまに無視した発言を聞いたのは久しぶりな気がする。
日本の政治家がいろいろな逆風を苦しい言い訳やすり替えで知らん振りするのには見慣れたし聞き慣れたと思っていたけれど、この発言はつまり、神奈川の選挙区の皆さんが彼女を選ばなかったという事実を「無視」したってことだと私は感じた。
今の首相は実利を取るタイプだという評価をどこかで聞いたけれど、仮にも一国の首相が(本人の考える)実利を優先してここまで取り繕わない発言をするのはどうなんだ?と思った。
せめて、
「後任の調整が必要だから、もうちょっと」
とか
「対応を検討中」
くらいの言い回しにしておけばいいのに、
「適任者だ」
ですか。
なんか、とっても、バカにされた気分だわー。
投票しても意味なんかないよ、って言われちゃったみたいで。
実益を取るためになんでもやるタイプなのかどうか知らないけど、そういう言動を平気でするようなら求心力なんてとても望めないと思う。
まあ、実際に(薬害エイズみたいに)実益を上げてみせれば別なんだろうけど、この調子じゃ、今回はそういう結果を出す前に破綻するんじゃないか?
というか、もう、日替わり政治で結構。とっとと破綻してしまえ〜っ!
その後を想像する気力が出ないのが虚しいけれど、とりあえずその方がスッキリしていいような気がする。
・・・とどうこう言いつつもアナーキストのつもりはないのだけど、なるほどアナーキストになった人の気持ちは少しわかった気がする今日だった。