事件ネタでイラっと思い出した

雑な感想だけど、今公判中の耳かき店員殺人事件の被告の証言を読むにつけ、イラッとして仕方がない。
第二回公判
第三回公判
本人はいろいろ否定しているけれど、その言動は確かに恋愛感情というものであり独占欲というものであると思う。
本人も現実的には叶わない願いだと解っていたから、自分は常識のある人間らしく「そういう感情はなかった」と主張しているけれど、そういう気持ちを自分で表面的に否定して抑圧してきた分だけ、ああいう最悪な結果を自ら招いたんだろうなぁという印象を受けた。
そして、被害者周囲の証言と被告本人の証言の食い違いについては、同僚の女の子が被害者から聞いていた被告を評する言葉で非常に納得できるものがあった。
「いいこと悪いことを話しても、いいことしか聞かない。困った人だと言っていました」
いるよ、確かにそういう人。
特に恋愛脳では勝手な変換作業が起こりがちだから、被告の頭の中では相当数の不都合な記憶が歪んだか消えたかしてるんだろうな。
こんな私だけど、遡ること20年弱前(そういえば被害者とほぼ同じ年齢の頃か)に、別れた筈の元彼につきまとわれたことがあった。
同じバンドのメンバーと交際していたものの、相手が結構無神経でネガティブ思考なところがあって、不満が募っていたところにつまらないきっかけで別れた。
が、バンドは続けていたので顔を合わせる機会は交際時の1/4くらいの頻度で続いていて、その後私の方は別の男の人と付き合って、1年くらいでその相手と別れたら、いや、別れる前からも若干そうだったか、いろいろと理由をつけて私の周辺に現れた。
夜に予告なく私のアパートに来て、私が居留守を使ったら買ってきたコンビニのお菓子を置いて帰られたことがあって、
「夜に家に来られるのは困る」
と言ったら、次は昼間にやってきた。
「もう別れたのだから、家に来られるのも困る」
と言ったら、その次は私が通っている自動車教習所に現れた。
※いつ通っているかなんて情報は相手に一切与えていないので、どんだけ待ち伏せに時間を使っていたかは不明。
「(授業の合間の)ヒマな時間に一緒に話すだけならいいよね?」
と言われたけれど、迷惑千万だった。
他のバンドメンバーに迷惑をかけたくないと思っていたので、それまで完全な拒否はしなかったのだけど、最終的には私の方から、
「私があなたに恋愛感情を持っていないとわかっていても、その私の気持ちを無視してでも付き合おうとするくらい、あなたって無神経なんだね。」
と言ったら、さすがに引き下がってくれた。
(と言っても、その後もしばらくは友人経由でいろいろ探りを入れられたけど、その都度友人にも何がどうダメなのかを説明したら、ようやく誰も間を取り持たなくなってくれた)
私はあの経験以来、男性を振る時は曲解される隙がないくらい明確にバッサリ振ることにして、実際そうしてきた。
この事件の被害者の場合、相手がお客でそれなりによくしてもらっていた相手だった分だけ判断が甘かったんだろうなぁ、それにまだハタチそこそこだったから、あんな頭のおかしい大人の男がいるなんて知らなかったんだろうなぁ、と想像できてしまって、なんだかとても気の毒に思えてしまった。
こういう事件を起こす人間は、きっと自分を客観的に見つめ直すことはできないだろうから、本質的な反省は望めないと思う。(言葉面だけは随分低姿勢だけど、あれは反省というよりも自己憐憫の延長によるパフォーマンスだと思う)
死刑か、あの思考回路の原因が病気だったとしたら無期懲役か、そのへんが妥当なんじゃないかなぁ。。。