じっくり傍観するとしよう

ニュースネタですみません。
大津市のいじめ自殺の事件を知った時、ひどい話だと思った。
被害者がいたましいと思い、残されたご家族が気の毒だと思った。
加害者がイタイと思い、その親は自分の子供の異常性になぜ気づかなかったのだろう?と疑問に思った。
被害者側の気持ちは自分も似た経験があるので、もし自分が被害者の親だったら、最悪の事態になる前に気づいて子供を守る自信も覚悟もあるのだけど、もし加害者の親だったとしたら、ひたすら親子で全力で謝罪し倒して、その後人里離れたところに引越す・・・という行動をとりたくなると思うけど、正直そもそも自分の子供が加害者になるというイメージがなかなか作れなくて、そうならないで欲しいと願うばかりだ。
いじめられる理由・いじめる理由のどっちが問題かなんて話をする人がいるけど、違う。そんな卵か鶏かの話は無意味だ。
「いじめ」という行為そのものをNOだと、子供達に伝えることが重要で、もう取り返しがつかなくなってしまった、自殺した子のためにできることは、いじめを止める方法があったのかどうかを現場で検証することで、その検証の答えが、加害者になった子供達にとっても更生への道しるべになると思う。
・・・・・・なんだけど〜。
ここから先はネット上のウワサ話レベルなので、話半分で読んでいただければ幸いです。
ネットでいろいろ事件の話を拾った限りでは、今回は加害者側がイタそうな印象だった。
加害者本人の情報は尾びれが付き過ぎてそうなので見流したけど、その親に関する情報はネガティブなものが多かった。
自殺後に開かれた保護者会で、加害者の母親が(学校の外で)「息子は被害者だ!」という主旨のビラを配ったらしい。
加害者に対する学校の聞き取り面談を、2回目以降は親が拒否して、そのまま転校させた。
加害者の父親が去年はPTA会長だった。
(↑だったらなんで息子の行動に気づいて咎めなかった?母親のビラ配りを止めなかった?)
ちなみに、いじめの現場になった学校名、加害者とその父親の名前と画像、担任の名前、加害者の転校先の学校名まで既にネットでがっつり出回っていて、特に加害者の特徴的な名前は某検索サイトで検索ワード1位になったというウワサまである。
基本的に市井の人の個人情報がネットで晒されることは良くないと思うけれど、加害者側にはこれは必然の結果だと思う。
いじめの被害を周囲は知っていて放置したのと同じように、加害者に関する情報がいろんな伝聞でネットに出回っても周囲は興味本位に見ているだけで放置される。
そして、そんな環境に人生が追い詰められて絶望的な気持ちになっていく。
自殺した子供がどんな状況だったのか、親が自分の子供への対処を誤るとどういう結果を招くのか、これを教訓に理解できればと思う。
まあでも、インパクトがあり過ぎて受け止めきれずに終わるかもではあるけど・・・。
で、受け止めきれないと回避するために原因を自分達以外にあると叫び始めて、それが却って自分や周囲の傷を広げる悪循環に陥る、と。
そうならないといいのだけど、どうなるかなぁ・・・?
私は「性善説」は信じていない。
ただ、「性悪説」も違うと思っている。
生まれた時はゼロで、”生きる”という目的のために積んできた経験値が、人ぞれぞれの善悪の価値観を作り出すのだと思う。
いじめの加害者がどんな価値観をもってして自分のいじめ行為を肯定できたのか、彼らの親が親としてちゃんと機能してきたのだったら、子供と一緒にその経緯を振り返ることもできるんじゃないかと思う。
厳しい第三者の目線の理由を追求して、自分達の感覚の何がおかしくて何が正しいのかを見直して、母親がビラを配るのはそういう検証をきちんとやった上での行動でなければいけなかったと思う。
ネットの上ではそのうち風化するとは思うけれど、判別できない砂粒になるまで、しばらくは事件の経過を見届けてみようと思う。