ありがとう、尾木ママ

先日の記事をアップしたあと、そういう意図はないものの、擁護しているOBや在校生を非難していることになりはしないかと少し不安に思っていたけれど、尾木ママのブログにあった意見が私が思っていたことにとても近くて正直ホッとした。
今生きている、あの学校に通う在校生が大変なのはわかる。
けれど、ついこの間まで生きていた学校の友人が死んだのに、なぜあんな記者会見をしてしまったのだろう?と、私自身はすごくイヤな気持ちになった。
でも、マスコミは生徒や学校が気の毒であるような論調で報道していて、
「死んだ子よりも生きている子が大事だから、ということなのかもしれない。
だけど、それは大人の論理であって、せめて同じ学校の生徒のみんなは、死んだ子の気持ちに寄り添っていてほしいのに、なんであんな記者会見を開いたんだろう?」
と、悲しい気持ちになっていた。
その時にYahoo!のニュースで尾木ママの意見を知って、それに賛同するコメントも沢山ついていて、すごく嬉しかった。
あの記者会見での生徒達の意見を聞いて、死んだ子があの学校で絶望的に孤独な気持ちになったことがすごくよくわかった。
あの体罰を許す環境に依存していた生徒達は加害者に近いけれど、結果的には被害者だと思う。
でも本人達はそう思っていなくて、そういう考えはそれもひとつの価値観ではあるけれど、その価値観の世界では生きていけなくて死んでしまった子がいた。
子供が死んでしまうような価値観の教育は教育じゃない。
だって、死んでしまったらそもそも育たないのだから。
在校生のみんなは今すごく大変な時だと思うけれど、生きているうちで体も心もいっぱい育つことができる年齢の時にこの課題をつきつけられたことは悪いことではないと思う。
既定路線のサクセスストーリーをなぞる勉強じゃなく、自分の立っている今の場所を知り、自分が行きたい場所を自分で探る勉強の方がずっと価値がある。
そうして何かを得ることができれば、死んでしまった子に対しても、事実上職場を追われることになる恩師である先生達にも、そしてもちろん自分達にも、
「どうしたら良かったのか?」
の答えを与えられると思う。
被害者のままで終わらないでほしい、と願う。