PCとネットと私

名実ともに専業主婦になってからまだ半月弱。
家にいて生活をエンジョイする術をまだ開拓できていないので、とりあえずPCでネットをぷらぷらしてみる。
利用時間は長い気がするけれど、今どき心配されるような依存症にはならないと思う。
ネットはそれなりに面白いし、貴重な情報源ではあるけれど、私は結局直接行動することの方が好きだからだ。
思い起こせばもう10年以上前、当時はプロバイダなんてニフティくらいしか有名ドコロは存在せず、「パソコン通信」を会社のPCで、仕事で使い始めたのが初インターネットだった。
最初は大して活用しなかったのだけど、会社を辞めてから自宅でPCを購入し、「何かネットで面白い情報が欲しいなあ」と思って、とりあえず自分の好きなプロ野球チームのファンサイトにアクセスしたあたりから、頻繁に利用するようになった。
好きなチームは某地方都市が拠点になっていて、東京方面にいるとあまり聞こえてこないような面白い情報がファンサイトからは沢山入手できた。
サイトでの交流が面白かったので、ネットを通じて仲良くなった人達と実際に野球場で会って、一緒に応援もするようになった。
それから、別居−離婚を機に新たにPCを購入した際、奮発してコンパクトなノート型を選んだ。
VAIOを持って春季キャンプを見に行って練習の様子をネットでレポートしたり、シーズンが始まってからは全国中継されないカードの試合(YS対CとかYB対Cとか)のレポートをしたりした。
ネットで地元情報を沢山もらってみて、自分も情報を提供できるようになりたいと思ったのだ。
今は育児情報を交換するサイトで知らない人と交流したり、ネットオークションで出品したりもするようになった。
・・・なんかダラダラ書いちゃったけど、つまり、私のネット利用は実生活と直結した興味の方角にしか展開しないのだ。
だから、実生活の肥やしの一部としてネットを使うことはあるけれど、ネットが実生活を蝕む展開は今までなかったし、今もないし、これからもないと思う。
やっぱり、できる限りダイレクトに自分の脳を刺激するコミュニケーションを大切にしたいのだ。
★★★
なんか遠大な前フリになってしまったけれど、そんなネット生活の今日この頃、1件のメールが届いた話をしたかったのだ。
単なるスパムメールなんだけど、FromもToも私のアドレスになっていた。
つまり、そのメールにもし私が返信すると、返信したメールを受け取る人間は私自身になるのだ。
送信者を勝手に騙る、俗に言う「なりすましメール」だ。
使われたメールアドレスは最近私がオークション関連で利用していて、コレをどこの誰か知らない人間が、勝手に使っているのだ。
今回は私がこのメールを受け取ったこと以外の実害はないと思われるものの、こういうヘッダ改ざんを放置することは、すなわち私のメアドで勝手に誰かへメールを送信されてしまうことを放置するのと同じな訳である。
許せん。
素人の浅知恵なりにネットを検索し、本当の送信者に繋がる情報(IPアドレス)の確認を行った。
使用されたIPアドレスの管理者は○ンフォウェブだった。
そこで、○ンフォウェブへ
「貴社のサービスを使ってヘッダ改ざんしたスパムメールを送ってる輩がいる。警告してください」
という主旨の苦情メールを送った。
会員以外からの問い合わせ扱いだから、このメールに対するアクションが返ってくるのはきっと来週かな?と思っていたら、意外にも今日のうちに返事がきた。
「調査結果はいちいち連絡しないけど、首尾よくなりすましメールを送った本人を特定できたら、利用規約に基づいて処罰するから許してね」
という内容だった。
昔某IP会社のコールセンターに勤めていた自分の経験則から考えると、これはかなり早い対応だと思う。
ちょっと見直したよ、富○通さん♪
私自身はネットとの付き合いの年月だけはかなり重ねているけれど、所詮自分が利用する範疇から出ない知識しか持ってなくて、それでもPCを使う過程で覚えていかないといけない新しい技術情報は、利用年月につれて増えるばかりだ。
PCと付き合うのって結構しんどい。
最初はインストールとユーザー設定。よく利用するソフトの使い方やコンパネの利用方法。周辺機器やネットワークの接続。メーラーの設定やアンチウイルスソフトの設定や、実際にウイルス感染した時の対処やPCリカバリ。ハードトラブル時の障害切り分け。あれこれあれこれ。
今じゃどこかのWebサイトにアクセスすること自体にも注意しなければいけなかったり、迷惑メールの種類も多様になってきて、相応に用心しないといけない。
なんか、日常的に使ってはいるけれど、ここ数年はPCを使うことで便利になったという気はあまりしなくなった。
どんどん面倒くさくなってきている。
たまにPC初心者の人に大雑把に使い方を説明しようとして、説明の仕方について途方にくれてしまうことがある。
自分でも説明しようとしている内容が「面倒くさいコトばっか」と思えちゃうからだ。
昔、Windowsが発表された時は、マウスやウインドウで視覚的にコンピューターを操作できるという分かり易さが売りだった。
なのに、今ってその分かり易さからどんどん遠いトコロへ行ってしまっているように思える。
一人勝ちでも会社がちょっとくらい横柄でも構わないから、なんとか
「説明書のいらないOS」
を開発して欲しい。
MS社さあ〜ん。
・・・さすがに無理っすか?