電話キライ

ちーちゃんとくつろいでいたら、電話が鳴った。
「はい」
「株式会社○○ですが、奥様でいらっしゃいますか?」
「違います」
がちゃん。
私は基本的に、こちらの名前を確認せずに「奥様ですか?」と呼びかける電話はソッコーで切るようにしている。
とっても失礼だと感じるからだ。
まず、私にはちゃんとした名前がある。
その名前を無視して「奥様ですか?」と訊かれることに、とても抵抗がある。
せめて、うちの旦那さんの名前をつけて「○○さんの奥様ですか?」くらいだったら許すけれど、それすらないのはNGだ。
独身の頃にこのテの電話をとった時は当然ムカついたし、今実際自分が誰かの奥さんであっても、こういうほぼランダムに電話をかけてきているとしか思えない電話の相手を私が長々とする義理もない。
ましてこっちは育児中なんだ。ちーちゃんがせっかく寝ている時に電話なんかしてこられると、身内の人間からでもややムカつくくらいなんだから。
それと、根本的にそういう
「誰でもいいので私のセールストークを聞いて欲しくで電話しました、すみません。」
という電話であるのなら、中途半端にこっちのことを知っているふうに偽装するよりも、正直にそう言え!・・・と言いたい。
それで万一うっかり興味のある話だったら、ちょっとくらいなら聞いてあげるから。
例えば、うちより2駅先の某ターミナル駅から歩いて15分以内の場所に、総面積が80㎡以上でワイドスパンでリビングが広くて4LDKあって主要価格帯が3千万円台の素敵なマンションが立ちますとか。で、抽選で1名様だけ購入資金の10%をプレゼントしますとか。
もしくはスタッドレスタイヤノーマルタイヤの取替え&タイヤ購入の費用が割安になるセールをやりますとか。。。
失礼な電話はキライだけど、決しておトクな話がキライなわけじゃない。
まあでも〜、用心深いから電話や訪問のセールスやには滅多にはまらないけどネ。
ただ、昔友人から
「新潟から上京したばかりで人恋しくてたまらなかった時に、新聞の勧誘に来たお兄さんに2時間程話し相手になってもらって嬉しかった」
という話を聞いたり、普段黙々とお金のやりとりをするだけだった新聞の集金のお兄さんが在日朝鮮の人で、うちで料理していたキムチ鍋を匂いだけで本場のキムチを使っていると見破り、その後楽しいキムチ談義をさせていただいたこととかを思い出すと、知らない人相手でも頭ごなしに決め付けないようにしておこうとは思ってたりもする。