女神湖グッド♪

本日の宿泊地となる女神湖に到着した時にはまだ日が高かったので、近くの牧場を少しプラプラした。
無料の動物園のようなスタイルになっていて、
「柵の中では動物には悪さをしないでください。何かあっても責任持てません。」
という趣旨の注意書きのある扉の向こうへ進むと、本当に近づけば触れる状態で、牛の広場、ヤギ&羊の広場、ウサギの広場、ミニ豚の広場などがそれぞれあった。
このテの放し飼い的状況の割には動物はみんなキレイで、触ることに抵抗はなかったのだけど、運悪くうちらが回る順番とほぼ前後してエサ係のお兄さんが巡回していて、動物達はみんな程無くエサ場に密集する状態になってしまった。
ご飯を食べるお尻か背中を見つめるばかり。。。
一番普通に接する時間があったヤギ&羊については、昼間にログハウスで見かけたヤギの3倍以上の頭数がいて、おなかを空かせて全員が切実な声色で
「ゥメェェェェーーー」「ゥメェェェェーーー」「ゥメェェェェーーー」
と鳴き続けていたので、ちーちゃんが怖がって泣き出してしまった。
多分総勢20頭以上。確かに大人の私もやや不気味に感じたので、ちーちゃんをなだめつつ広場を出た。
今回はゆっくり楽しめなかったけれど、無料でこれだけ動物と触れ合えるのはかなり貴重でステキだと思った。
それからやっとホテルに到着。
ちーちゃんの寝る場所のことを考えずに洋室を予約した旦那さんに小言を言いたいトコロだったのだけど、幸いにも2つのベッドのうちの1つは壁にピッタリとくっついていたので、そっちでちーちゃんと私が寝ることでとりあえず何とかなりそうな具合となった。
お夕飯はバイキングで、最初のうちはちーちゃんがウトウトしてくれていたのでそのスキに大人二人でなるべく食べたいモノを食べ、ぐずり出したところで交替にちーちゃんをあやしてその場をしのいだ。
バイキングのいいところは、食事中に席を立っても問題がないという点にある。
退屈しているちーちゃんを抱っこして、並べてある食べ物を順繰りに見て回った。
ちーちゃんが食べられそうなモノはメロンくらいしかなかったのが残念だったけれど、他の宿泊客の人にもあやしてもらったりと、本人は結構楽しめたようだった。
食後にフロントに立ち寄って、
「哺乳瓶を消毒洗浄したいんですけれど、設備を貸してもらえるか、そのまま洗うのをお願いできませんか?」
と聞いてみた。今回持参した哺乳瓶は3本。乳首部分の替えがプラス2個。
お願いしたフロントの人が男の人だったのが良くなかったのか、対処方法に迷っているらしく、しばらく待たされた後に、
「わかりました、哺乳瓶をお預かりします。」
との返事をようやくもらえた。
ちょっと心苦しいお願いではあるのだけれど、状況的にお願いせざるを得ない事柄だし、できればもう少しスムーズにOKが出て欲しかった。
やっぱり赤ちゃん連れ対応がスムーズなホテルってまだまだ少ないのかな?
哺乳瓶を洗ってもらった後、空模様が雲が切れてきた様子だったので外へ散歩に出てみた。
女神湖は近隣にある白樺湖よりも小さいけれど、あまりゴチャゴチャと建物が立っていない、静かできれいな湖だ。
湖面に周囲の山々の陰と、ほぼ満月を映し出している様子がシンプルながらとても美しかった。
新月の時だったら、夏の星座がさぞキレイに見ることができたかもしれない。
ホテルの周辺の景色もなかなかで、あまり出歩いている人がいないのに、丁寧にもエントランス前の噴水や併設のチャペルがライトアップされていて、これまたとてもキレイだった。
昼間に見たチャペルはガラス張りのお堂みたいな造りで、ここで結婚式をするのはちょっと見世物っぽくなりそうで微妙だと思ったけれど、夜だったら悪くないと思えた。
(このタイミングで、「いつか結婚式もちゃんとしようね」なんて言ってくれたらなー)
なんてコトを考えている私をよそに、旦那さんの方は抱っこ紐の中で気持ち良さそうに眠ってしまったちーちゃんを満足そうに眺めてぼんやりしていた。
・・・まあ、いいか。
うちの旦那さんは無神経な言動がイロイロあるけれど、あくまでも悪意のない無神経であって、本人も何か自分の中の足りない部分をどうにかしようとしているのかな?・・・と思えるフシはある。
一人でいる方が煩わしくないと思って行動していても、実は寂しいとも感じていて、そのバランスをどうやってとればいいのかを手探りしているような。。。
旦那さんは、その答えはちーちゃんが持っていると思っているから、ちーちゃんを大事にしてくれているのだと思う。
それでそのまま娘べったりな父親になっちゃったら困るのだけど、答えがちーちゃんにある、ひいては家族にあると考えることは多分間違っていないと思うので、今はなるべく旦那さんの試行錯誤に付き合っていこうと思う。
お互いにとても満点をあげられるような旦那さん&奥さんではなかったと思うけれど、とりあえず1年よく頑張ったよね。
またこれから続く毎日を、大切に積み重ねてゆこうね。