「モンスーン・ウェディング」を観た

久々のDVD鑑賞なんだけど、途中で実家の両親が来て買物へ行ったり、ちーちゃんがぐずって中断したりとぶつ切れ鑑賞になってしまった。
インドの映画というと、踊りと歌でハイテンションに飛ばすというイメージがあったのだけど、この映画ではそういう切り返しがない代わりに結婚式の準備や式の中の場面として歌と音楽が組み入れられていて、演出がとても自然で良かった。
ストーリーを大雑把に言ってしまうとハリウッドの「花嫁のパパ」のインド版。
主人公は花嫁の父ラリット。お見合いしたものの態度が微妙だった娘が急に結婚をOKしたため、慌ててあれこれと結婚式の準備に奔走する。親戚はアメリカやオーストラリアやドバイ?からもやってくるし、ウェディングコーディネーターはお金はしっかりでも仕事は大雑把だし、あれこれと気苦労が絶えない。
そんな中でも晴れの日までの間にいろんな人達が泣いたり笑ったりする様子を、基本的には温かい視点で追いつつ、なんとか結婚式当日をみんなが迎えることになる。
インドの大家族結婚式が大騒ぎだというのはもともと聞いてはいたけれど、あんなにいっぱい人が集まってごった煮のような式でありながら、基本的にはファミリーを大切にしているという鉄板の部分があってこそだというのがわかって素敵だった。
今まで自分の中にあったインドの結婚式のイメージというと、ダウリ(花嫁の持参金)が多いか少ないかでお嫁さんの扱いが全然違ってしまうとか、カースト制度とか、もともと男尊女卑だとかいう情報ばかりが結びついていてあまりいい感じではなく、もっとじめっとした、家長制度に縛られた窮屈なものかと思っていた。でも、実際には(多分この物語の家族はカーストの上位だと思うけれど)家族が海外で働いたり留学したりで違う文化感についてもそれなりに理解を示しているし、この家族は女性が強くておおらかで、時々メロドラマ的な場面があっても最後はすっきりサッパリ収まっていて、後味の良い作品だった。
でも、多分きっとこんなにゴタゴタしてもハッピーエンドなんて本当はあり得ないかも?と思っちゃったから、個人的採点としては75点くらい。でも好き♪

モンスーン・ウェディング [DVD]

モンスーン・ウェディング [DVD]