「TUBE」を観た
T○UTAYAの半額レンタルにつられて旦那さんがチョイスした、アクション系韓国映画だ。
空港で、地下鉄で、無敵のパワーを振り回す悪役に本庁から所轄?へとばされたアウトロー刑事が立ち向かうお話。
カッコいい映画を見せたいという製作側の意図は理解するのだけれど、正直私はノレなかった。
アクションシーン自体はそれぞれいい出来だったと思うのだけど、その背景の設定があまりに雑で乱暴で、話の流れを素直に楽しめなかった。
そして、ところどころに差し挟まれる半端な韓流メロドラマのうっとおしさが更にテンションを下げてゆく。。。
メロドラマ入れるなら半端にではなくもっとちゃんとやって欲しいし、アクションやるならもっと設定を丁寧にやって欲しかった。
のっけから国際空港での銃撃戦があったのだけど、いまどきあんなにデカイ銃や爆発物をホイホイと安易に持ち込める国際空港なんて、発展途上国でない限りあり得ないだろう!?
それに、悪役の俳優さんはなかなかいい存在感を出してはいたのだけれど、何をやるにも目立ち過ぎ。(目立ちぶりを例えるとすれば、”西部警察”の大門さん並み)
あれだけハデにテロのような犯罪を重ねながら、いつも堂々と市中を歩いて犯行現場へ行くなんて、韓国警察がアホだという設定なのか、彼がとってもラッキーボーイだとしか言い様がない。(多分、正面から登場させることであの悪役をカッコよく見せたかったのだろうけれど、非現実的過ぎて私は醒めた)
特殊部隊出身とかいうんなら、例えば通りすがりの掃除のおじさんだと思っていたら実は・・・とか、要人のSPだと思っていたら実は・・・とかでの登場の方がそれっぽく見せられたんじゃないかと思う。
アクション映画に中途半端にメロドラマを入れてると言えば、香港映画で「クローサー」というのがあったのだけど、あっちはちゃんとB級娯楽というベースでの統一性があって、メロドラマ部分はクサ過ぎて笑えたのが却って良かった。(スー・チー、ヴィッキー・チャオ、カレン・モクで繰り広げられるアクション美女対決が素晴らしい!こっちはオススメ映画)
「TUBE」は見せ掛けだけA級なんだけど、作り込みの具合が結局B級で終わっているところが鼻についたのかも知れない。
ただ、ところどころ脇役のドラマに「踊る大捜査線」みたいなテイストもあって、部分的には楽しめるトコロもあった。
だからこそ、この中途半端な出来上がりが残念。。。
ということで、私個人の採点としては45点。
- 出版社/メーカー: 松竹ホームビデオ
- 発売日: 2005/04/28
- メディア: DVD
- クリック: 2回
- この商品を含むブログ (34件) を見る