入院生活

13日から切迫早産で入院した。妊娠週数は25週の時だった。(厳密には次の日には満26週)
この時期に子宮頚管が2cmはアカンとの話らしい。その2週間前の検診では2.7cm?だったかな。
ひたすら安静、ネットも使えない生活だからと思い、ノートを買って日記を書いて、退院したらあとでブログに打ち込もうと考えたけれど、ノートに書くのは1日で挫折した。
それほどまでに入院生活は単調だったのと、他の患者さんの話を日記的に追いかけると、あまりに他人のプライバシーに触れてしまいそうな感じだったからだ。
なので、入院中の話は時系列ではなくテーマ別にタリラリランと書いてみようと思う。
まずは自分自身の入院の経過について。
最初は入院して早々24時間持続点滴でフレムーブ(子宮の収縮を抑制する薬)を20ml/h投与。
この薬には多分濃度の違いが2種類あった様子だけれど、とりあえず自分は薄い方を使っていたらしい。
収縮抑制剤でよく知られるウテメリンの副作用同様、こちらも投与されると動悸やむくみ、微熱と手の震えが来る。それからトイレが近くなる。
なので、点滴を受けている間はトイレに行く度にお小水をカップで取って量を確認し、1日で合計何ml排水したかと、こちらはおおよそだけど、自分が飲んだ水分量をメモして適切に体内の水分の代謝がされているかをチェックする。
それと、毎食前にフレムーブの副作用を緩和するための漢方薬を服用。いかにも「草」って感じのニオイの薬でマズイ。
あとは毎日1度、検温とNST(40分程度、お腹の張りと胎児の心拍をモニターする)と子宮頚管が短いので感染症予防のために子宮口周辺の洗浄。
あとは3食病院食を食べて、1日1度シャワーを浴びて、他はひたすらゴロゴロ・・・。
これを1週間続けた。
ちょっと変化があったのは血液検査をした際に炎症反応が出たため、一時期(分量は忘れたけど)抗生剤の点滴を受けたくらい。
多分白血球の数とかでそう診断されたのだと思うのだけど、どうもこの反応は子宮に関連する炎症ではなく風邪なんかをひいてたとしても顕れるらしい。
抗生剤の投与を受けて、とりあえず数値は下がったらしい。なのでまあ、これはそんなに気にする必要はないかな・・・?
1週間後に改めて診察を受けたところ、子宮頚管は3cmになっていた。v(^o^)
但し、2回目の血液検査の結果が、またちょっと炎症反応が出ていたことと、貧血だという診断があったので、再び抗生剤投与と鉄剤の処方を受けた。
鉄剤のおかげでお通じが極端に下痢になるか便秘になるかの状態になってしまった。。。
とはいえ、基本的には経過は順調だったので、肝心のフレムーブの点滴は20から15に下げてもらい、それを5日続けても経過に問題はなかったので遂に点滴を外し、錠剤でフレムーブを処方されることになった。
そして9月28日。
この日は朝から血液検査のために採血をされた。
それから午前中の内診エコーは慣れない研修医の人が行ったため、どうも不明瞭だったらしく、他の先生から
「午後にもう一度内診させてください。」
と言われたので、(午後に何を言われるかな〜?)と半分楽しみ半分不安に思いながら、2時前に改めて内診を受けた。
すると、内診台のカーテンの向こうから、アッサリ
「はい、退院ですね。」
との言葉がっ!
思わずガッツポーズになりつつも、とりあえずは内診台を降りてから詳細を聞くべく居住まいを正して、改めて先生と面談した。
現在の状況としては全く安心していいわけではないものの、入院してから一貫して状態が改善傾向であること、自宅安静でも対応できるレベルまで落ち着いたこと、そして私自身が「退院したい〜」と陰に陽に訴え続けていたことを考えてOKを出してくれたとのことだった。
ただ、鉄剤とフレムーブの処方は継続。
「フレムーブはお腹が張ったと思ったらその都度どんどん飲んでも構いません」
と言うので、念のため
「でも一応、1日に何錠までが限度ですか?」
と聞くと、
「8錠ですね」
とのことだった。
通常の処方としては、1日朝昼晩就寝前で4錠。まあ、単純計算で考えて、どんどん飲んでいいと言われても、気持ちとしては最低でも間を3時間くらいあけるように気をつけよう。
それから続けて、
「で、今日?明日?」
といきなり訊かれた。
「え?今日でもいいんですか?」
「うん、いいよ。」
「じゃあ今日で♪」
「はい、じゃあ後で退院手続きの説明があるからね。」
入院した時も全く突然だったけれど、退院もまた突然だった。
もともと入院する際には
「入院期間は未定です。運がよければ2週間。普通ならまあ1ヶ月以上かかるくらいだと思っておいてください」
と言われていたので、感激ひとしおだった。。。
入院〜退院の経緯をポイントだけ書けば、案外こんなアッサリした話で終わってしまうけれど、患者本人が努力できることが”安静”しかない生活は本当にしんどかった・・・。
入院中にあったエピソードや思ったことについてはまた改めて。