妊婦もイロイロなのね・・・2

出産に関してネットでいろいろ調べていたら、偶然にもこれから出産する予定の産婦人科で医療訴訟が持ち上がっているらしいというニュースを見つけた。
ニュースは2年くらい前のもので、某掲示板にチラっと載っていただけなので詳細はあまり掴めなかったけれど、大枠はなんとなくわかった。
ある妊婦さんが助産院で出産しようとしたものの、破水だけして出産まで至ることができなかった。
そして、破水してから4日経過して産婦人科へ行った。
最初は自然分娩で出産しようとしたけれど、うまく出てこなかったために帝王切開に切り替えて出産したら、赤ちゃんは仮死状態になっていて身体に麻痺が残ってしまった。
両親は、
「医師が帝王切開での出産を決断するのに時間がかかったせいで子供の脳が麻痺してしまった」
と言って訴訟に踏み切ったとのこと。
この訴訟が現在も続いているのか、どっちが勝ったのか和解したのかは不明。
・・・でも、正直な感想を言うと、私はこの内容を読んでちょっとホッとした。
調べた範囲の情報だけで考えると、多分これは病院側の過失は低いと思う。
助産院で破水だけして4日も経過してから産婦人科へ行くなんて、ちょっと遅すぎると思う。
しかもその時この産婦人科では初診だったとのこと。
そしてこの産婦人科は異常分娩については扱っていない。もし何かあれば私がお世話になった大学病院へ患者を緊急搬送する筈だ。
それから、この妊婦の住所はその大学病院の方が産婦人科よりも近かった筈だ。
明確な言葉があったかどうかはわからないけれど、この状況から推察すると、この妊婦は自分の意思で自然分娩にこだわっていたように思える。
だから、破水しても4日もの間助産院での出産にこだわり、近所の大学病院を無視して遠くにある人気の高い産婦人科へ行って、こういう結末になってしまったんじゃないか・・・?
という印象を私は持った。
それからついでに、実は今回自分が入院している間に、助産院で出産するつもりだった妊婦さんが早期に高位破水をしてしまって同じ病室に入院してきたことがあったのだけど、どうもこの妊婦さんと訴訟を起こしている妊婦さんは同じ助産院に行っていたようだった。
高位破水した妊婦さんによると、この助産院は結構無責任だったようで、
「ダメ、あなたはもうウチでは手に負えない妊婦さんになっちゃったから、他の産婦人科へ行ってください」
と突き放されてしまい、かと言ってどこの産婦人科も紹介してもらえず、自力で近隣の産科病院を調べて、紹介状ナシで大学病院へ自力で外来受付を通ってお世話になったということだった。
近頃は助産院での出産も結構イイ♪という話を聞くけれど、どうやら必ずしも全ての助産院がちゃんとしているワケではないみたいだ。
妊娠・出産は正常な経過であれば基本的には病気扱いではないし、保険もきかない。
でも、だからといって安易に構えていていいわけではなく、そういう扱いだからこそ妊婦本人の危機管理意識が大切なんじゃないかと思う。
助産院で産むスタイルを選ぶのならば、助産院で産んでも大丈夫な妊娠状態かどうかを産婦人科で確認するとか、産婦人科との連携がきちんととれている助産院であるかをちゃんと見極めるとか、そういう心構えを持った方がいいように思えた。
・・・というか、私はそうするのが普通だと最初から思っていたのだけれど、訴訟に行くまで悪い方へ転んでしまう人もいるのか、とその赤ちゃんと両親が気の毒になった。
今も両親は産婦人科を恨んでいるのかな・・・?
私の知る限り、この産婦人科に関する悪評は相変わらず殆んど聞かない。
根掘り葉掘り調べれば多少の文句は聞いたことがあるけれど、たいていは「人気があり過ぎて混雑し過ぎ」だとか「ある先生はとっても無愛想」というくらいのレベルのものだった。
2年前のニュースは一応全国紙の紙面に1度は出たみたいだけど、それでもいい評判の方がキープされているということで、私はこの産婦人科を信頼する方で気持ちが収まった。
いい出産ができるといいなあ・・・。