自己嫌悪

今日、初めてちーちゃんを叩いてしまった。
近頃身長が高くなってきたちーちゃんは、私が台所仕事をしているとやってきて、いろんなモノに手を伸ばす。
既にシンクの上の物にもかろうじて手が触れられるようになってしまっているので、うっかりまな板の上に包丁なんて乗せられない。
それから、ガスレンジ。
以前は触るだけが精一杯だったのが、私が料理をする姿を見ていて、火加減を調整するツマミは”回す”ものなのだということを理解してしまったようだ。
でも、火が出ることと連動していることまでは理解していない。
そのため、ある日私が小鍋で料理していた時にいきなりツマミを最大まで回されてしまい、ウッカリ火傷しそうになったことがあった。
なので、気をつけてはいたのだけれど・・・。
今日もまた、ちーちゃんのお昼ご飯を作るべく、ガスレンジで調理をしていた。
ゆーちゃんもぐずり出していたので早く終わらせたいところだったのだけど、いつものようにちーちゃんがやってきて私の傍でウロウロし始めた。
危ないなぁ・・・と思い、レンジの火を消した。
いったん消してしまえば、ガスレンジのツマミは圧しながら回さないと火は点かないから。
で、ちーちゃんが諦めたら調理を再開しようと思っていたら、
ちーちゃんは構わずガスレンジのツマミを最大まで回してしまった。
火が点いていない状態から回すにはちょっとコツがいるのに、回せてしまった。
途端にガスの臭いがあたりに拡がった。
「あっ!コラ!」
と叫びながら慌ててツマミをもとに戻して、そのついでにバシッと頭を叩いてしまった。
その途端、
うえええ〜〜〜〜〜〜ん!
・・・と、泣かれてしまい、我に返った。
それからしばらくの間、「ゴメンゴメン」を連発しながらちーちゃんをずっと抱っこしつつ、自分自身落ち込んでしまった。
ちーちゃんが理解できないうちはむやみに怒ったりしない、まして叩いたりなんて絶対するもんかと思っていたのに。
理屈でそう思っているつもりだったのが、反射でやってる自分ってナンだよそれ?と、我ながらイヤになってしまった。
もちろん危険なコトだから止めたのだけど、叩く必要性まではないし、危険なコトという理解もちーちゃんにはない。
ちーちゃんサイドの観点で見たら、”ただママに甘えに来ただけなのにいきなり叩かれた”という状態なのだ。
私はそんなにできた人間ではないから、時にはストレスを感じることもあればカッとすることもあるけれど、でも、やはりできる限りやっちゃいけないことはやらないように気をつけなければいけない。
ちーちゃんを叱る時は、ちーちゃんにとって良い結果が残る叱り方をしなければ意味がない。
叱られるちーちゃんの側に立って、叱り方を考えて、ちーちゃんがきちんと受け止められる方法で叱るのでなければ、その行為には何の価値もない。

思い返すとまた凹んでしまうけれど、自戒の為に、ここに書き残しておこうと思う。