お出掛け

我が家のゴールデンウィークはノープランだ。
それはひとえに旦那さんにその気がないせい。
いっそヤツを抜きにして、実家の両親に持ちかけて一泊旅行くらい計画してみれば良かったのかも知れない。
実家の両親にはゆーちゃんの妊娠で入院して以来助けてもらってばかりなので、何かお礼がしたいとずっと気にしているのだけれど、うちの旦那さんはそういう方向には全然頭が働かない。
本当なら今日は近隣のレストランの個室に予約を入れて、両親を招いてランチをしたかった。
でも、昨夜旦那さんにその話をしたら、
「その日は○○公園に行きたいからヤダ」
だそうな。
○○公園。1度も行ったことのない場所だ。知名度はあるけれど、私の中ではただただだだっぴろいだけの、目玉になるモノのあまりなさそうな公園で、自宅から車で行くには多分1時間以上かかるだろう。ましてGW絡みの渋滞があれば、もっとかかる場所だ。
「何かそこでイベントをやってるとか目的があって行くならいいけれど、ただダラダラ散歩するために行くんだったら、そんな遠い場所、私は嫌だからね。
それだったらまだもうちょっと近くに××公園とか△△の■とかあるじゃん」
両親を労いたい私の気持ちを無視して、安直な外出プランを出してきたのに腹が立ったので、久々にきっぱりとダメ出しをした。
そして今日、旦那さんが言い出した。
「××公園に行こう」
「あの・・・××公園がどういう場所かとか、知ってるの?」
「ううん、行ったことない」
ねぇー、自分が行ったことない場所に、私がものの例えで持ち出しただけで行くって決めるのってどうよ?
しかもきっとまた、行き方なんて全然調べてなくって、私がナビするのが当然とか思ってるでしょ?
公園行くフリして、レストランへナビしてやろか?まったくー。
・・・と、心の中でぶつくさ愚痴りつつも、ちーちゃんのお昼寝時間より前に現地に到着できるように、身支度を始めることにした。
旦那さんは自分ひとりだけササッと出かけ支度を完了させていた。
だったらちーちゃんとゆーちゃんの出かけ支度を手伝ってくれればいいのに、何か台所でゴソゴソやってるよー。
ん?何やってるの?
「何してるの?」
「おにぎり作ってる」
!(゜o゜)
かくして、旦那さんがせっかく作ったおにぎりが痛まないよう、久々にクーラーバッグを持ち出して、そこにちーちゃんの離乳食やおやつ、飲み物を入れて、××公園へお出掛けした。
××公園は、昼間にNHKを観てると時たま地方ニュースでチラッと出てきていたような記憶があった。
お天気情報を流す前あたりに、「今日の陽気はこんな感じです。公園で親子連れが遊んでます。」みたいな話題で、のどかな雰囲気の映像が出る。
私も実際に行くことになるまでは、この公園がどこにあるのかを正確にチェックしたことはなかったのだけど、予想通り、案外近隣にあった。
多分30〜40分程度で現地に到着。
無駄に広いということもなければ狭いということもなく、芝生の生い茂るゆるい傾斜のある広場に程よく木陰を作ってくれる木々があって、その木陰のひとつを選んでレジャーシートを敷いた。
ちーちゃんは到着するとすぐに寝込んでしまった。
今日の気温は30度近くまで上がってしまっていたけれど、ここなら程よい風もそよいでいるし、木陰で静かだからお昼寝には最高だろう。
ゆーちゃんを間に挟んで、旦那さんと2人でおにぎりと、近くの売店で購入した揚げ物のオカズをモソモソと食べた。
なんか、構図としてはいい感じなんだけど、どうにも私の中では居心地の悪さを感じずにはいられなかった。
こんな家族団らんな格好をしてはいるけれど、うちら夫婦って仲悪いじゃん?
夫婦で仲良くなろうという努力はしないのに、こういうコトだけはしたがるの?
木陰が気持ちよくてのんびりしたかったのもあるけれど、実際話したいと思うこともなかったので、そのまましばらく無言で過ごしていたら、ようやくバギーで眠っていたちーちゃんが目を覚ました。
せっかく用意したベビーフードはちーちゃんには不評で、半分も食べないうちにちーちゃんが遊びに行きたがったので、遊び相手を旦那さんに任せてこちらはレジャーシートの撤収とゆーちゃんの授乳に行った。
そして改めて2人が遊んでいたあたりに戻ってみると、ちーちゃんは水遊びの広場で服が濡れるのも気にせず遊んでいた。
おおっ、水を怖がらずに遊べるのね♪
旦那さんはその傍で、ちーちゃんの靴と靴下を持って様子を見守っていた。
そんなもったいない。こんなに暑いんだから、一緒に水で遊べばいいのに。
というか、自分がそうしたかったので、ゆーちゃんを旦那さんに任せて自分も靴と靴下を脱いで一緒に水遊びをした。
他にも同じように水遊びをしている親子が何組か既にいて、噴水が定期的に噴出したりしている中をパチャパチャと楽しそうにはしゃいでいた。
こっちは大人なので全身ずぶぬれになるわけにはいかないので加減はしたけれど、ちーちゃんの方はすっかりビショビショで、オムツが膨らんで重そうなのに、そんなことは全く意に介さない元気ぶりで絶叫しながら楽しそうに遊んでいた。
お水は結構衛生管理がしっかりしているみたいで、小枝や葉っぱが多少浮かんではいても、にごっていたりヌルヌルすることは全くなく、程よい冷たさで今日みたいな暑い日には本当にお誂え向きだった。
旦那さんもやっぱり水遊びがしたくなったらしい。
ゆーちゃんを見る役とチェンジするために私の方は水に上がり、ついでにちーちゃんの服を脱がせて日向に干しておいた。
旦那さんも楽しそうにちーちゃんと一緒に水遊びをしていた。
きっかけはいい加減なプランからだったけれど、この公園に来たのは正解だったみたいだね。
楽しそうにしている旦那さんを見ていて、ふと
「この人も、育児しながら自分がしたかったコトを今さらしてるのかなー?」
なんてコトを思った。
私が時々、自分が自分の母にそうあって欲しかったことをちーちゃんやゆーちゃんに対してやろうと思ってやっているのと同じように、旦那さんも、小さい頃に親と一緒に遊びたかったと思うコトを今こうしてやっているのかも知れない。
だから、子供と一緒に遊ぶとかレジャーに出かける画は構想にあっても、計画としてそれを構築するアタマはないのかなぁ・・・?
ちーちゃんがそろそろ体が冷えちゃってきてそうな頃合を見計らって水遊びは終了し、今日はもう帰ることにした。
帰りの車の中ではちーちゃんは起きてはいたものの、目はなんだか熱っぽいようなトロンとした様子になっていた。
今日は遊びで完全燃焼できたらしい。いいコトだ♪
夫婦としては積極的にうまくやってゆく気はない自分ではあるものの、ちーちゃんやゆーちゃんが楽しく過ごせるようにするには相応に気遣いは必要なんだろうなぁ。。。
楽しかったけれど、今後旦那さんとどう付き合ってゆけばいいのかという課題を実感した1日だった。