新江ノ島水族館へ

長年の友達が、
「タダ券を持っているんだけど、良かったら一緒に行かない?」
と誘ってくれた。
どうしようかな〜?と思ったものの、子供二人連れでもOKと言ってくれたので、本日行くことになった。
父の日だけど、旦那さんは置いてけぼり。
「一緒に行く?」
と聞いたけど、
「いや、いい」
と言われたから。
父の日らしくないけれど、まあ、ゲーム大好き映画大好きゴロ寝大好きな旦那さんに、1日好きな事を気兼ねなく自由にさせてあげるというのも一つの父の日のプレゼントということで、それもいいでしょう。
ということで、女4人でお出掛けだ♪
行きの電車の中では、ちーちゃんもゆーちゃんも滅多に乗らない電車の様子のもの珍しさにキョロキョロし、そのうちややおねむ状態に入ったこともあって、ぐずったり泣いたりすることは全くなかった。ラッキー♪
友人には予め、
「子供を2人も連れて行くと、落ち着いて見て回る雰囲気になれなかったり、いろいろ手助けをお願いすることになっちゃうよ?」
と言っておいたのだけど、本人は、
「まあ、自宅には姪っこ(離婚して実家に戻ってきた妹さんの子供・現在3歳)がいて、そのへんは慣れてるから大丈夫だよ〜」
と言ってくれていた通り、早速ちーちゃんは友人に抱っこされてぐーぐー眠ってしまった。
我が娘ながら、「よくぞ面識の薄い相手に大胆に甘えてくれちゃうもんだなぁ〜」と苦笑。
とはいえこの友人は、一見するとキャッチセールスの誘いをなかなか断れなくていつも困っていそうな感じがするくらい人の良いコなので(でも案外世渡り上手)、そのへんをちゃんと感知して甘えているのであれば天晴れだ。
無事、電車が江ノ島に到着してもちーちゃんは眠ったままだったので、念の為に持参しておいた抱っこ紐を装着してちーちゃんを抱っこし、ベビーカーのゆーちゃんは友人にお願いすることにして駅を出発した。
水族館の前に昼食を摂るために立ち寄ったレストランで目を覚ましたちーちゃんは、自分がちゃんと抱っこされていたことが嬉しかったらしく、この後ずっとご機嫌モードになった。
昼食はあまりちゃんと食べてくれなかったものの、何故か友人から差し出された紙ナプキンは
「ハイ」
と元気にお返事して受け取り、自分でちゃんと口元を拭くというお行儀の良さを披露♪
水族館に入って早々に立ち寄った授乳室でもぐずったり勝手にどこかへ行くこともなくゆーちゃんが食事を終えるのを待ってくれたし、去年八景島に行った時とは打って変わって、水族館の水槽にもかなり興味を示していた。
近くに寄ってきたハリセンボンやエイを見ては、
おぉぉぉぉ〜〜〜〜〜〜
(↑最後の”う”は、どうやらうちの父の口真似をしているらしい)
と声を出して感嘆していた。
新江ノ島水族館は、規模は大きいわけではないものの、やはり新しいだけあって施設はとてもいい感じだし、今まで私が行ったことのある水族館の中ではイチバン子連れに向いているように思えた。
混雑していても、それなりに水槽に近寄って見るスペースを見つけることはできたし、内側に向かってガラスが反り返っている水槽が時々あって、小さな子供がちょっとしゃがんでガラスにへばりついて覗けば、水槽の中が臨場感たっぷりに見られる感じだった。
また、館内で休憩するための無料のスペースがしっかりあって、海を見渡せる場所に長いベンチがあった。
それから、私がちょっと感心したこととしては、このテの施設だとたいていは授乳室は1つあれば御の字というトコロなのだけど、ココは2つあった。それも、水族館の入り口付近と出口付近に1つずつ。
丁度、まずは水族館に入ってすぐに授乳しておいて、水族館をゆっくり回り終えたら最後にまた授乳して、という感じで使えそうで便利だった(実際そうした)。ちょっと贅沢を言えば、部屋が狭かったことがネックかな?
水族館の展示物の内容もそこそこ面白かったけれど、正直なトコロを言えば、その水槽を見て回るちーちゃんの様子を見るのが私は楽しかった。
小さな体を元気いっぱいに動かして、もの珍しそうに水槽や展示ポスターや備え付けの消火器や他所の人が構えているデジカメに向かってどんどん歩いていってしまう様子が微笑ましくて、ギリギリまで好き放題に歩かせた。
ちなみにその間ゆーちゃんinベビーカーは友人にお任せ状態。
最初は申し訳ないな〜と気にしていたものの、こちらも大物っぷりを発揮してゆーちゃんはしげしげと周囲の喧騒を眺めていてぐずることはなかった。なので元気炸裂のちーちゃんをお願いするよりこの方が良さそうだと、そのうち開き直ってしまった(^-^;スマン、友人よ。
そして本日のメインイベントであるイルカショー♪
以前ちーちゃんに見せた時は、ショーの内容は関係なく、ショーで流れる音楽や司会者の声の大きさに泣かれてしまったのだけれど、今回はしっかり見てくれた♪
ショーが始まる前は、いろんなところへ行きたがってぐずっていたのに、ショーが始まって早速イルカがジャンプを決めると、「ハッ」としてその姿を見つめていた。
そして、会場の雰囲気に慣れ始めると、他のお客さんと同じタイミングで拍手もする。
う〜〜〜ん、ちーちゃん、成長したなぁ。
ちなみにゆーちゃんの方は、最初はちょっとぐずられてしまったものの、やはりイルカのジャンプに魅入っていた様子。抱っこしてくれている友人のTシャツをしっかと掴みながら、一心不乱にプールを見つめていた。
ショーの内容は、奇抜な衣装の4人のお姉さんが、ちょっとした歌と踊りを交えながらイルカとコミュニケーションをするというものだった。
最初のうちは、「見栄えが悪くなくて、そこそこ歌って踊れるお姉さんなら誰でもいいようなポジションなのかな?」なんて思っていたら大間違いだった。
ショーの後半ではお姉さん達のうち3人がプールに入り、衣装の装飾は外されて、水面に3つの円を作っていた。
その輪をくぐってジャンプするイルカ達。
ただ、今回のショーでは偶然、円になる筈だった衣装の装飾の1つが完全に広げられていないうちにイルカがやってきてしまったらしく、イルカの体に装飾が巻きついてしまうというハプニングがあった。
それをなんとかしてお姉さんが外してあげることに成功したものの、その後イルカのイタズラなのか甘えの表現なのか、何故かお姉さんの足を噛むイルカ君。。。
お〜い、傍目にちょっと怖かったぞ(^m^;まあ、別にお姉さんは苦笑してただけだし、実際ブーツを履いていたみたいだからいいんだけどネ。
あれだけいろいろこなしているところからすると、多分あのお姉さん達はシンクロの心得がありそうな様子。
イルカショーもどんどん進化してゆくんだなぁ〜っと感心した。
本日のメインイベントを見終えたところで、後は家路へ。
帰りの電車は特急を利用することにした。
ちーちゃんはずっとご機嫌で歩き回ってきた反動で、特急電車の中をあまり見ることもなくコテンと寝に入ってしまった。またも友人に抱っこされた状態だ。
水族館を楽しむ・・・という点では友人には申し訳ない状況だったものの、ちーちゃんゆーちゃんが可愛かった様子には友人も楽しんでくれたようで、
「また一緒に遊ぼうね〜」
という優しい言葉を残して、先に電車を下りていった。
さて。
この後、次の駅で私は一人でちーちゃんとゆーちゃんを抱えてホームに下り、駅の改札の向こうで待っている旦那さんと無事に合流しなければいけない。
・・・と、ゆーちゃんを抱っこ紐に収めて、未だぐーぐー眠っているちーちゃんを眺めながら気合を入れていたら、救いの神がいつの間にか降り立っていたようで、すぐ傍の席にいた家族連れのお母さんが、
「同じ駅で降りますから、ベビーカーと寝ている娘さんを運ぶのを手伝いますよ」
と声をかけてくださった。
相手も幼稚園〜小学校低学年らしき子供が2人いる方だったのでいったんは遠慮したものの、あちらの旦那さんも好意的に「大丈夫ですよ」と言ってくださったので、お言葉に甘えさせてもらった。
そしてまた、知らない人に抱っこされていても豪快に寝入ったままのちーちゃん。(^_^;
ホームで広げたベビーカーにちーちゃんを乗せるところまで手伝ってもらい、その間、あちらのお子さん2人は珍しそうにちーちゃんをじーっと見つめて待っていてくれたので、
「お母さん、占領しちゃってごめんね。待っててくれてありがとうね。」
と話しかけたら、ちょっとはにかみながら笑ってくれた。
やはり、子連れの苦労を理解してくれるのは同じ子連れかなぁ〜。
いつか自分も誰かにそういう優しさを分けることができるといいな、と思った。
名前も知らないご家族だけど、感謝です。ありがとうございました。
おかげで無事、改札の先で我が家の旦那さんと合流することができた。
次は天気のいい日に、旦那さんも一緒に、お弁当を持って、浜辺で食事をして、また水族館に行きたいなぁ。
その頃には今度はゆーちゃんが歩き回りまくりかっ!?