「ミッション・インポッシブルⅢ」（M:i:III）を観た

いやもう、トム・クルーズってスゴイね。
ゴシップでどんなにけちょんけちょん状態でも、彼は役者としてはやっぱり超一流だと思うし、スターとしても超一流だと思う。
彼だったら、よっぽどひどい犯罪的なイメージのゴシップでも流れない限り、ずっと第一線で頑張って欲しいと思った。
映画の内容は、ストーリーの大筋はどちらかと言えば雑だったと思う。でも、筋が通っていないとまでは言わない。
いいんじゃないかな、あれで。
いやだってね、雑だった部分というのはハント君が大技を繰り出してしのいでくれちゃったせいだからサ♪
特に印象深いのは、上海で隣り合っている高層ビルの片方からもう片方へ、ロープを使って飛び移って侵入を図るシーン。
そのシーンに入る前の作戦会議で、仲間から
「お前バカじゃないか？」
と実際に言われてた侵入方法なんだけど、ホントにバカだよ〜。成功したからＯＫだけど、そんな一か八かな方法はやめろよー、失敗したら仲間が迷惑するじゃないかー、・・・と（映画だと解っててもついつい）思ってしまった。
隣りのビルになんとか渡ったものの、屋根を滑り落ちそうになりながら監視員を狙撃して、あわやのところで屋根の縁でストップして。
「スパイって、目立っちゃダメなんでしょ？もともと能力があるならコッソリ侵入コッソリ脱出でいいんじゃん？」
「いやいやいや、それはイーサン・ハント的やり方じゃないからダメなんだよ。
・・・って、ＭＩⅡでも悪役が彼のことを冷静に分析してたじゃん」
「なるほどねー」
と、感心してるのか呆れてるのかわからない一人脳内会話をしてしまう程面白かった。
ちなみにコレの他にも壁のぼりをやるシーンとか、上海市内をキレイなフォームで激走するシーンとか、イーサン・ハント、いろいろ確かに凄いんだけど、なんだか今回の凄さについては、クールなスパイというよりも未来少年コナンみたいな凄さを感じてしまうのだった。
今回のアクションはそういう雰囲気があった分、ええかっこし過ぎが鼻についていたⅡよりも良かったような気がする。
ＭＩシリーズってトムのプロモ映画みたいだという印象があるけれど、ここまで完成度が高くて面白いプロモなら、それでいいんじゃないかと私は思っている。
ムチャクチャ顔のいい役者が、やたらカッコイイ役をやって、やたら派手なアクションをやる。
なんかお約束みたいで安直のように聞こえる言い方かも知れないけれど、これを完璧にやり通すのって実は結構難しいと思う。
顔が良いだけではブラッド・ピットだってレオナルド・デカプリオだってキアヌ・リーブスだって滑ったりすることあるし、やたらカッコイイだけでは「セイント」のバル･キルマーみたいに却って白けることもあるし、やたら派手なアクションでも、やり方次第ではそれが伝わってこないこともある。私の中ではスティーブン・セガールのアクションがソレなんだよなぁ。スゴイことをやってるのは頭ではわかるんだけど、いまいち涼しげにやってるトコロがスゴさが伝わらない原因なのかな？
そうそう、アクションの面白さの見せ方も（悪くはないんだけど）「トゥーム・レイダー」シリーズなんかだと、ストーリーの流れをどこかキレイに見せすぎて、場面場面の盛り上がりを少し削いじゃっているような気がしたこともあったのだけど、ＭＩⅢにはそういうコトはなかった。
カメラワークの素晴らしいスタッフのおかげなのか、演出のうまい監督のおかげなのか、（多分コレかと思うけど）トム･クルーズの「自分の見せ方」の巧さのおかげなのか。
・・・・・と、散々持ち上げておいてなんだけど、この映画の難点として一番ひっかかったのはストーリーのオチで、
「え？それでいいの？」!(＠o＠;!
という内容だった。
まー、ハッピーエンドだからいいのかねぇ？
あとやっぱり、恋愛の部分の描かれ方がイマイチかなぁ〜。。。
残念ながら、トムはどうにも映画の出演本数が増えるほどに恋愛に関する演技が固くなっているような気がする。
顔がいいから目力で口説けるタイプだというコトで片付けてもいいとは思うんだけど、同じ目力で口説けるタイプでも、ジョニー・デップやジョージ･クルーニーに見つめられたら、目力５秒で文庫本１冊分口説かれたような気持ちになれそうなんだけど、トム・クルーズやジュード・ロウに見つめられたら、目力５秒で強烈な暗示をかけられたような気持ちになりそうというか・・・。
でも、こういう作品はヘンに恋愛に比重がかからない方がいいと思うので、私の評価としては９０点！
どうせ観るなら絶対映画館で！・・・という作品です♪
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今回の感想では、他の作品や役者を引き合いに出し過ぎてるせいで、もしかするとそちらのファンの方に不快な思いをさせてしまったかもしれません。ごめんなさい。
あくまでもこれは私個人の感想ですので、ご容赦いただけますよう何卒お願い申し上げます。。。
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