誰かがやりそうなおバカをやったそうな

米ギズモードのスタッフ、いたずらでCESの出入りが禁止に
↑なんて記事を見つけた。
CESとは、アメリカで行われた国際家電ショー(Consumer Electronics Show)のことで、日本で東京ビッグサイトとか幕張メッセあたりでやってそうなイベントをイメージしたらいいんじゃないかな・・・と思う。
去年来場したのが14万人ということで、基調講演をビル・ゲイツがやったり、パナソニックAVCネットワークの社長とか、インテルのCEOとか、GMの会長とか、なんかいろいろと偉い人も来たということで、相当大きなイベントなんだと思われる。
そんな会場だから、各社はさぞこぞって最新商品を展示してデモやってCM流してって頑張っていたのだと思うのだけど・・・ギズモードのスタッフは
そこらじゅうにある企業ブースのディスプレイの電源を、万能テレビリモコンを使ってオフって回ったのだそうだ。
そこまで華やかな舞台ではなかったけれどプレゼン経験なら何度もある私としては、そんなふざけたコトをやる奴がいたら、即ブッ殺す!
ああいう場所はねぇ、ブースを出すために相当な金額を払って、目立つPOPやポスターやセットを作って、商品によってはデモのための機材や環境を整えて、国際的なショーであれば多国語対応のためのスタッフとか、できればキレイなお姉さんとか、いろんな準備をして、たった数日のイベントの為にいろんなモノがつぎ込まれた、一種の晴れ舞台なんだ。
そういう場所を万能リモコンのイタズラ実験に使うとは、被害者側からしたらアテネ五輪の男子マラソンデリマ選手に抱きついた乱入男並みの大罪!
・・・だろうな、と私は思った。
とはいえマラソン同様、時には運も必要な勝負の世界ではそのくらいのアクシデントで凹みっ放しになるような実力ではいけないワケではあるのだけれど、やっぱり自分がプレゼン中にそんな目に遭ったとしたら、きっと頭が真っ白になって説明が飛んじゃうかも知れない。そしてそういう単発イベント用の仕事だと、ヘマした内容によっては即クビになるようなこともあるかも知れない。(そして前述の「犯人ブッ殺す!」へ行く)
ちなみにこの件に関して米ギズモードは自サイトで一応謝罪はしているようだ。
とはいえ私の英文読解力では微妙で、文章の最後は「we,re sorry」となっているけれど、途中では「And Panasonic, you're so lucky that 150-incher didn't have an active IR port」(多分、「そしてパナソニック、アンタはラッキーだよ、あの150インチモニターにリモコンに反応する赤外線ポートがなくて」なんてことを言ってるんだと思われる)なんて言ってるところからして、謝っているようでいて、実は得意気に説明してるだけなんじゃないかという感じもしている。
もともとこの万能リモコン(TV-B-GONE)は、ミッチ・アルトマンという人が発案したものだという話で、「人生で何分かの時間が無駄になるのを防いであげたい」という考えから作られたのだという。
日常生活に無造作に入り込んでくるテレビの情報を自分の好きなように遮断できるというポイントについては、その考えを私自身否定はしないけれど、それは例えば、誰かの声がうるさいと思ったときに自分の耳を塞ぐか相手の口を塞ぐか、という選択肢くらいに対応に差がありすぎるように思える。
今回の事件の舞台はイベント会場で、有意義な情報交換をしたくて集まった人達ばかりがいる筈の場所であり、TV-B-GONEは発案者の思惑からはすっかり外れた使われ方をしてしまったことになる。
そもそもギズモードって何?と思い、漠然とネット検索をしてみると「ブログメディア」という表現が出てきた。
メディア・・・メディアねぇ。しかし、メディアのスタッフが自ら事件を起こしてネタにするというのは、これも1つのやらせと言うんじゃないんだろうか?
とはいえ、多分ブログメディアというスタイル自体まだハッキリとした定義があるわけじゃないんだろうし、敢えてスタイルを決めたくないからブログなのかも知れないか。。。
とはいえやっぱり、このイタズラは一見した面白さよりも考えの浅はかさに気分を悪くする話だなぁ・・・と思った。
※もしどなたか、私が読んだ英語サイトに関する認識や情報等に誤りを見つけられましたら是非ご指摘いただけると嬉しいです。一応批判っぽい内容を書いた手前、間違えがあれば即謝ろうと身構えてはおりますので。。。(-o-;いいかげんですみません。