外で叱るのって・・・

世の中ではよく、「魔の2歳児」なんて言うけれど、実はちーちゃんに関してはさほどソレは感じなかった。
しかし、日々ゆーちゃんとちーちゃんが仲良くなったりケンカしたりという交流を深めるようになり、ママやパパへの甘えっぷりを競い合うようになった今日この頃、ゆーちゃんは確かに「魔の2歳児」になり、ちーちゃんは「魔の3歳児」になったようである。
ただ、ゆーちゃんに関しては対応はわりと簡単。
自分の思うようにならないことがあると、かんしゃくを起こして泣き喚いて、更にはその場にうつぶせに突っ伏す。
どこかに座ってたり誰かに抱っこされたりしていても、そこから強引に降りて、パッタリと床に伏せる。
面倒なんだけど・・・正直言って、そのパッタリ伏せている姿は可愛い♪
で、私はと言えば、周囲の状況が迷惑でなければ多少放置してから、迷惑な場所でパッタリしていたら仕方がないのですぐに、有無を言わさずゆーちゃんを抱き上げて、ハンドタオルを渡す。
そして、ハンドタオルを握り締めてスンスン泣いて収まるゆーちゃん。
最初にちょっとうるさいのと、床の状態によっては汚くなってしまうこと以外はなんてことはない。
しかし、ちーちゃんはもう少し面倒。
それは多分、母親譲り(笑)な頑固っぷりのせい。
ちーちゃんが自分の思うようにならない時は、その場に立ち止まり、頑として動かなくなる。
本当に、「頑として」、「岩として」、「巖として」、といろいろ変換して表現したくなる程頑張る。
顔はもちろんムスッとしている。
で、私はと言えば、周囲の状況が迷惑でなければ放置する。
そしてちーちゃんの視界の外に出つつ物陰から様子を伺い、知らない人にちーちゃんが心配されてしまわないように気を配りつつタイミングを計る。
そしてソロリソロリとちーちゃんの背後に回りこんでゆき、不意打ちで声をかける。
「ハイ、もう行くよ」
そして、渋々私についてゆくちーちゃん。
ちょっと時間はかかるかな。。。
基本的に、子どもを叱る時はまず「すぐにその場で!」を第一にしている。子どもに何がいけないかを判りやすく伝えるためだ。
もう少し2人が「思い出す」とか「考える」とかを意識的にやれるようになったら時と場所を選ぶトコロなのだけど、今の2人の年齢で、理解できるように叱って諭すにはすぐに行動することが大事なんじゃないかと思っている。
それで2人が駄々をこねるのであれば、「ママは知りません」と突き放す。(とりあえず)
・・・なのだけど、
正直ね〜、この、時と場所を選ばず叱るのって、子どももツライだろうけれど、母もツライんだナ。。。
と、前フリが随分長くなってしまったけれど、今日、外でちーちゃんを叱ることがあった。
場所はスーパーのパン屋さんにあるイートインコーナー。
午後の買物に出かけて、お昼ご飯をあまり食べていなかった子供達のことを考えて立ち寄った。
食べ始めた時は2人ともいい子にして食べていたのだけれど、ちーちゃんの方はだんだん飽きてきたらしく、座り方もずり落ちそうな格好になってきて、しまいにはテーブルの脚をガンガン蹴り始めた。
うるさいし、テーブルの上の食べ物が危ないし。
「ちーちゃん、ダメでしょ」
と軽くたしなめつつちーちゃんを座り直させ、なおもテーブルの足を蹴ろうとするちーちゃんの足を抑える私。
それが気に入らなかったらしく、
ポイッ
と、持っていたパンを床に捨てたちーちゃん。
プッツン
怒る私。
私:「ちーちゃん、今なにやった?」
ちー:「・・・・・」
私:「パンをどうしたの?」
ちー:「・・・・・」
私:「パンはどこにやったの?」
ちー:「・・・・・」
私:「どうしたの?」
ちー:「・・・・・」
(顔を背けるちーちゃんを椅子ごと向きを変えさせて、両手で顔をこちらに向けさせる私)
私:「今、自分でポイしたよね?」
ちー:「・・・・・」
私:「ママ、普段からモノや人に当たっちゃダメって言ってるよね?」
ちー:「・・・・・」
私:「食べ物は大事にしないとダメって言ってるよね?」
ちー:「・・・・・」
私:「そこにポイしたパンは、ちーちゃんの大好きなウインナさん入ってるよね?」
ちー:「・・・・・」
私:「言うことあるんじゃないの?」
ちー:「・・・・・」
私:「こういう時はなんて言うの?」
ちー:「・・・・・」
私:「ちぃぃぃぃーちゃん?」
ちー:「・・・・・」

真正面に向き合って、私の両手で、私の方へ顔を向けさせられているちーちゃん。
無関心を装って、私と目線を合わせようとしない。
私としては、できればちーちゃんに自分のしたことを確認させて、ポイしたパンを自分で拾って捨てさせて、「ごめんなさい」を言わせるところまで睨み合いをしたかった。
・・・しかし、
ちーちゃんの挙動に目を配りつつも、私の髪の毛および頭皮と肩〜背中あたりの活動としては、イートインコーナーにいる他のお客さんの空気が大丈夫だろうかという方向へセンサーを働かせていた。
そしてあわよくば、そのへんの客観的ジャッジを向かいの席にいる旦那さんに任せられたら・・・と思っていた。(でもそういうコトまでは気が回らないヤツであることは百も承知である)
膠着状態数秒。
諦めた。
お店の空気を悪くしてしまった気がして申し訳ない気持ちになった分、諦めた自分を認めたらすぐ動いた。
飲み残しのジュースをササッと飲んで、ゴミをまとめて片付けて、荷物を持って席を立って旦那さんにも「行こう」と声をかけた。
すると、そんなセカセカ状態の私にちーちゃんが
「だっこ」
と両手を差し出してきた。
ムカッとして一瞬睨む私。
「ぅぅぅぅぅううううえぇぇぇぇぇ〜〜〜〜っ!」
と、遂にちーちゃんが泣き出した。
なんか、グダグダだぁ。。。
自分の叱り方云々なんて気負ってもしょーもないという、敗北感みたいな感覚に陥りつつも、泣いているちーちゃんを抱っこしてお店を後にし、
「ちーちゃん?」
と声をかけると、ようやくここで、
「・・・ごめんなさい」
が出てきた。
食べ物をワザとポイしちゃダメだよ、と念を押して、なんとか収拾がついた感じにはなったけれど、やっぱりダメだ、どんな叱り方をしたらうまくいくのか、迷ってしまう。
家の外でのマナーを教えつつ、時には叱りつつ。
あくまでも、怒りたいんじゃなくて、叱りたいのだけど。。。
子どもにはマナーを教えたいと思うけれど、そのために自分がマナーを破って周囲の人に迷惑がかかる雰囲気になるまで叱るのも微妙に思えるし、かといってマナーを教えず子どもを放置するのもマズいし。
そして、そんな空気云々なんてことを考えながら叱っていたら、ちーちゃんにちゃんと伝えたいことが伝わるのかどうか。。。
うう〜〜〜ん、難しい。(*_*)
まだまだ修行だ。