「燃えよ!ピンポン」を観た!

前述のとおり、テレビで観た宣伝はB級映画にしてはハデさに欠ける感じではあったのだけど、クリストファー・ウォーケン、マギーQ、それからこっそりマシ・オカという興味深いキャスティングを揃えながらその奥ゆかしさ(笑)に惹かれて、若干躊躇したのち映画館で観ることを決断した。
ストーリーは、ずばりB級スポ根コメディ。・・・とは言っても、根性の部分はそれほど描写はないか。(笑)いや、一応あるにはあるのだけれど、笑いのシーンとして出てはいるものの、練習の成果としてだんだん上達してゆくという描写までには至らず、しかし次の試合ではいつの間にか上手くなっていた、という感じか。
小学生の頃に天才卓球少年としてオリンピックに出場したものの、カッコ悪い負け方をして以降冴えない人生を辿っていたメタボ体型の主人公・ランディが、FBIの窓際捜査官から潜入捜査の協力依頼をしぶしぶ受けたことをきっかけに、自分を変えてゆく話。
笑いの部分に関しては、正直言ってそんなに爆笑なシーンはなかった。(←あくまでもyaguuu的に)
ただ、映画の流れ全体が何気に面白くてニヤニヤ笑える雰囲気があって、最後まで気分よく観ることができたのと、基本的に主人公が(見た目は別にしても)地味にいいヤツで好感が持てたのがとても良かった。
ちょっとネタバレ話で申し訳ないけれど、ランディが成り行き上ゲイの男性と1夜を共にしなければいけなくなったシーンがあったのだけど、これがありがちな笑いの取り方だと「どうやって相手から逃げおおせたか」という話になりそうなのが、この映画ではひたすら一晩パズルゲームをやってやり過ごして相手と友達になり、挙句に自分が逃げる時には彼も一緒に助けようとする話になっていた。なんか、コメディ話の枝葉の部分のわりには、やけにいい話じゃないか。
で、そんな一面がある反面、お下品な笑いがチョコチョコ入っていて(←ココは人によって好みが分かれそう)、マギーはもったいつけずにお色気まじりにスレンダーな体でアクションを魅せてくれるし、敵役フェンの豪邸と衣装はB級なんだけど見た目ちょっと豪華でお笑い的に趣味が良い。
・・・・・・でも〜、
1つだけ、疑問が。
これはひょっとすると、よくある日本での宣伝戦略の間違えなのかも知れないけれど、映画の宣伝文句の中にある、
「総製作費25億円」
の内訳はどうなってるんだろう?
ピンポンのできるエキストラを集めたりとかで、キャスト全員のギャラで5億くらい?
CGでまた5億くらい?
特に海外(米国外)ロケとかはやってないと思うのだけど、ロケ費用で数億?セットでまた数億?
うーん、25億は・・・かけなくていいような気がしたな。(^o^;
とはいえ作品全体の仕上がりはとても良かった♪
作品の規模そのものは若干小さいので、どうしても映画館で観ないと!とまではいかないものの、コメディ好きの人であれば観てソンはないと思う。私にとってはツボです♪
ということで、今回の評価は70点!