やる気

派遣社員をやっていると、自分のモチベーションとの闘いになることがままある。
私は仕事が好きだ。
つまんない仕事にせよ面白い仕事にせよ、出来栄えで評価や信頼が生まれて、お給料にも繋がる。
言葉でお礼や賞賛がなくっても、評価や信頼はいつのまにか積み上がるものだ。
そういうものを、日々大事に仕事をして培っているのだという気持ちで働いている。
給料については昨今の状況ではカンタンにアップすることはないけれど、少なくとも突然クビにならないという保険くらいにはなるし、契約の延長や次の仕事の紹介には繋がる。
そう思って働いているのだけれど、少なくとも、今の会社では、真面目に仕事に取り組んでいると、時たま戸惑われることがある。
「大変だったら言ってくださいね」
「残業になりそうだったら相談してくださいね」
うんぬんという言葉をかけられる。
うーん。
確かに業務が集中して大変な時はある。
でも、このくらいなら大丈夫なんだけどなぁ。
実際オンタイムでやれているし。
あの言葉がもしもスケジュールが遅れているとか、ミスを連発しているとかいうタイミングで言われたなら、私も普通に相談や謝罪をするところなのだけど、そういうわけでもない時に言われるのが戸惑う。
なんというか、たぶん、他の派遣さんの働き方と私の働き方の違いに戸惑っているのかな?という感じがしている。
自分で言うのもなんだけど、たぶん、他の派遣さんよりも仕事熱心だと思う。
他の一般的な派遣さんは、たいてい定型の仕事をいくつか持っていて、それを期限内に言われた範囲でこねくり回して完了させて、定時になったらサクッと帰る。
私の場合は、もらった仕事をひとしきりやって、確認をして、作業で気になったことや業務の内容で疑問に思ったことも含めて報告をして、その結果、他のお仕事も請けることになったり会議に参加することもあったりする。
言われた仕事をやって終わるというよりも、自分の仕事の成果物を良い状態にできるよう最大まで努力して、必要と考えれば残業もするし必要とされれば他の人の手伝いもする。
自分としては他の派遣社員と差別化しようとかいう程のことではなくて、規制緩和されるより前から派遣をやっていた自分としては、この仕事スタイルが当然だと思っていたので今更パート的な働き方に変える気になれないというのと、実際自分の時給は他の派遣社員より高いので、そのくらい働かないと「経費削減」のために派遣社員の数を減らすことになった時に時給が高い人から順に切られるかも・・・という心配をしているからだったりする。
・・・のだけど、それは雇用者側からすると、仕事がパターン化していないために却って「管理しにくい → 使いにくい」という印象に繋がってしまうこともあるのかなぁ、なんてことを、近頃考えるようになってきた。
今どきの派遣社員に期待されていること以上をやりすぎると、「派遣社員」という枠内で管理できないという理由で契約終了になってしまうこともあるのかも。
頑張って仕事してるけれど、ふとそんなことを考えると、モチベーションが静かに下がっていく。
とはいえ、最後は結局自分のプライドの問題としてやることはやるのだけどね。
あああああ、やっぱり正社員で働きたいなぁ。。。