愚痴りたいっ!

職場にいる人で、すごくイヤな人がいる。
そのことについて誰かに話したいけど、仕事のルールとして話せない。
話せないけど愚痴りたくなることがある。
その人は自分が働いている職場について、すごくネガティブなことばかり言う。
そんなに不満があるなら辞めればいいのに自分は辞めず、辞めた人のことを同情しているような素振りで話しながら実は貶めている。
そしてそのネガティブなイメージを誰かと共有したいらしく、やたらに同意を求めてくる。
でも、私は知ってる。
辞めた人のことは実際にはそんなドラマみたいな悲劇の話ではなく、当事者同士にとってはもっとドライでサッパリした話だったり、もっと奥深かったり、もっと建設的だったりもしている。
下品な尾びれをつけられた、嘘だらけのネガキャンを聞くと蹴散らしたくなるのは山々なんだけど、そういう情報をペラペラ喋っちゃいけないのが私の仕事だから、
「ふーーーん、そ〜なの〜?」
と相槌を打つことしかできない。
そして自分の業務が何なのかは絶対に話せない。
相手がそんなタイプだとわかったからには、なおさら死んでもガチネタを渡すわけにはいかないから。
ホントはがっつり言ってやりたい。
「アナタは楽しそうに他人の不幸話ばかりしてるけど、自分自身が土俵際にいることに気付いていないんですか?
今のアナタの仕事は、次の契約はないかもしれないポジションです。
そもそも以前の部署から放出された時点でそれが既定路線ではないかと私は予想してます。」
と、台詞はもう出来上がっているのだけど、絶対に言えない〜。
まあでも、私が誰かにその話をしなくても、たぶん、他の人も薄々気付いていそうな気がする。
そして、もしかすると本人も漠然と危機感があって、そのせいでネガティブな物言いがエスカレートしているのかもしれない。
その人の存在は、腹立たしくもあり、哀れでもある。
いつか消える人だとは思うけれど、それまでがちょっとしんどい。。。