虚実

ニュースのありかたというか、発信者と受信者の認識のずれ、というものを考えることが最近多い。
Yahoo!ニュースに出るほどのものではないのだけど、ある訴訟のニュースを読んだ。
実は自分はその訴訟の原告を含む関係者を知っていて、裁判は原告が勝訴したのだけど、記事の内容は原告の意図とは違うものになっていた。
原告は、ある差別を受けたことについて訴訟を起こしていて、そのことで、同じような差別を受けている人を支援する人がニュースをを書いたと思われる。
でも、原告の訴えは、
「私はその人達とは違うから、不当な差別だ」
ということだった筈なんだけど・・・・・・。
で、記事をよく読んでみると、筆者はそのあたりを承知で記事を書いていて、さも原告の勝訴が差別を受けている人の権利を認めたものだという印象を持たせようとしていたフシがある。
人が書いたニュースは、必ずしも事実だけを伝えているとは限らないんだという実例に接して、伝聞を鵜呑みにせず、事実を吟味する力が大事だと思った。